bibliotheca hermetica叢書<br> テクストの擁護者たち―近代ヨーロッパにおける人文学の誕生

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テクストの擁護者たち―近代ヨーロッパにおける人文学の誕生

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  • サイズ A5判/ページ数 520p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326148288
  • NDC分類 002
  • Cコード C3310

出版社内容情報

時空を超えた不朽のメッセージを読みとるべきか、歴史の産物として距離感をもって臨むべきか、古典解釈をめぐる普遍的な問題。

内容説明

ルネサンス期に興隆した人文主義は、ホメロスの叙事詩をはじめとする古代ギリシア・ローマの詩歌や文芸作品、聖書などのテクストを読解する学問だが、古典といわれるものがはじめから存在したわけではない。どのテクストが、どのような基準で解釈され、選ばれて古典とされていったのか、本書はこうした「テクストの科学」の歴史を近現代までたどる。

目次

序章 人文主義者たちを再考する
第1章 古代のテクストとルネサンスの読者たち
第2章 ポリツィアーノの新しい学問とその背景
第3章 捏造の伝統と伝統の捏造―ヴィテルボのアンニウス
第4章 スカリゲルの年代学―文献学、天文学、普遍史
第5章 新教徒vs預言者―カゾボンのヘルメス批判
第6章 ヘルメスとシビュラの奇妙な死
第7章 ルドルフ二世のプラハにおける人文主義と科学―背景からみたケプラー
第8章 ラ・ペイレールと旧約聖書
第9章 ヴォルフ序説―近代歴史主義の誕生

著者等紹介

グラフトン,アンソニー[グラフトン,アンソニー] [Grafton,Anthony]
ルネサンス文化や古典の伝統、書物の歴史。1950年生まれ。シカゴ大学にて博士号取得。プリンストン大学教授。アメリカを代表する歴史学者

ヒロ・ヒライ[ヒロヒライ]
ルネサンス思想史。Early Science and Medicine誌編集補佐。1999年より学術ウェブ・サイトbibliotheca hermetica(略称BH)を主宰。同年にフランスのリール第三大学にて博士号(哲学・科学史)取得。その後、欧米各国の重要な研究機関における研究員を歴任。現在、オランダ・ナイメーヘン大学研究員。2012年に第九回日本学術振興会賞受賞

福西亮輔[フクニシリョウスケ]
哲学・思想史。1981年生まれ。東京都立大学人文学部を経て、同大学大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了。修士(文学)。現在は、高等学校教諭として地理歴史・公民を教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ルートビッチ先輩

4
近代的な歴史主義がどのように生成されたかという問題においてテクストと解釈が如何なる役割を果たしたか。この解釈を担ったのが人文主義者と呼ばれる人々だったが、これはデカルトら著名な哲学者によって非難されていたため、価値を認められ難かった。しかし人文主義は決して空理空論ではなく社会的交通の中で活動していたし、科学もその方法を用いていた。そしてそれ故、科学と人文学という分断、様々な専門性に囚われない知のあり方のヒントが彼らの業績には存在する。2016/02/11

hryk

4
「ヨーロッパの学者はテクストをどう読んできたか」とまとめてしまうにはあまりにも複雑で錯綜した解釈の歴史を語る書。高密度で饒舌な文章から組み立てられており、達意の訳文ではあるが、決して読みやすくはない。各章の冒頭の訳者の要約がとても有用。ある概念や言葉に出会ったらそれが置かれた歴史や文脈を無視してはいけないよ、という、当然といえば当然の手法が実際に用いられるさまが体感できる。とにかくややこしい。2015/11/26

フクロウ

2
人文主義の系譜を辿る本。スカリゲル研究のためシカゴ大学からロンドン大学・モミリアーノのもとに弟子入りしたグラフトンは、ポリツィアーノから始めることを勧められた。ポリツィアーノによる逐語式注解方式の駆逐、ヴィテルボのアンニウスという偽作者にしてテクスト選択の一般則確立を経ていよいよスカリゲルに至る。天文学を年代特定に使うという発想。そしてもちろん文献学も。科学と文学に壁はない。そしてケプラー、ラ・ペイレールを経てヴォルフに至る。その先は描かれないが、そこからニーブール、サヴィニーと繋がる。圧倒的な知の地層。2019/04/18

kaiinc

1
一見分かりやすい教科書的な近代の学問の歴史の中にある非直線的で複雑な裏道を、いくつかの人文学・文献学の人物に焦点を当てて示す本。現代の目から「近代的」に見える著作に、同時代あるいはそれ以前の知的環境に負っているところがどれほどあったか、そして彼らの著作は思ったより最近まで連綿と影響力を保っていたこと、またそうして当時の文脈にきちんと位置づけることでしか歴史の真の姿は見えてこないということを教えてくれる。デカルトやベイコンのプロパガンダに騙されてはいけない。2015/09/03

takao

0
ふむ2017/12/29

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