出版社内容情報
現代の言語哲学を理解する上で必要となる古典的理論の知識を、要所を捉えて評価し意義づける不朽の名著。増補改訂版の第?巻が登場!
ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』からクワインまで、論理実証主義の主要テーゼのひとつであった規約主義の成立と解体のドラマを追い、20世紀哲学の総決算を目指す。本文はほぼ初版そのままとし註にて文献を多数アップデートするほか、1989年の初版以降現在までの研究の進展を踏まえた書き下ろしの論考を新たに収録する。
内容説明
ウィトゲンシュタインの『論考』からクワインまで、論理実証主義の主要テーゼのひとつであった規約主義の成立と解体のドラマを追う。現代の言語哲学を理解する上で必要となる古典的理論の知識を、要所を捉えて評価し意義づける不朽の名著。増補改訂版の第2巻が登場!
目次
必然性小史―アリストテレスからフレーゲまで
第1部 分析的真理と言語的必然性(論理実証主義の言語哲学;規約による真理;分析性の退位―「経験主義のふたつのドグマ」)
著者等紹介
飯田隆[イイダタカシ]
1948年札幌市に生まれる。1978年東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。現在慶應義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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分析的とア・プリオリについて、ウィトゲンシュタイン(論考)、カルナップ、クワイン(経験主義の二つのドグマ)を取り上げる。体型だった内容というよりは、テーマに沿ったピックアップ。様相(必然性)も絡むものの、様相と聞いて思い浮かべがちな様相論理とクリプキはⅢ巻です。どちらかというと様相論理が好き(興味がある)な私はⅢ巻に期待…2024/11/12
有智 麻耶
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第Ⅱ巻では、ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』がもたらした論理実証主義——とりわけ、カルナップから、クワイン「経験主義のふたつのドグマ」にいたる言語哲学の歴史が取り扱われている。ウィーン学団の運動が、当時の哲学界にとってどれほど革命的だったのかということの一端を窺い知ることができる。なお、現在、論理実証主義の再評価が行なわれているらしい。2023/11/05
Dwight
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歯がたたない2023/08/11