出版社内容情報
ダーウィンが『種の起源』の先に求めた、人間の心や文化の進化的起源。この進化生物学最大の難問を解く鍵は動物の模倣行動にあった。
ヒト以外の動物にも文化はある。だが宇宙ステーションを造ったのは人間だけ。ヒトの何が決定的に他の動物と違うのか。鍵は技術や知識の累積。魚を使う巧みな実験や、世界中の研究者による社会的学習戦略トーナメントで模倣行動の進化を探り、ニッチ構築で知られる著者が研究人生を賭した「文化と人間性の共進化」をスリリングに描く。 【原著】Kevin N. Laland, Darwin’s Unfinished Symphony:How culture made the human mind (Princeton University Press, 2017)
目次
1 文化の基礎(ダーウィンの未完成交響曲;ありふれた模倣;なぜ他者をまねるのか;二種類のトゲウオ;創造性のはじまり)
2 人間らしさの進化(知能の進化;忠実な伝達;なぜ私たちだけが言語を操るのか;遺伝子‐文化共進化;文明の夜明け;協力行動の基盤;芸術;エピローグ 謎が解けても、人間文化のすばらしさは変わらない)
著者等紹介
レイランド,ケヴィン[レイランド,ケヴィン] [Laland,Kevin N.]
PhD.セント・アンドリュース大学行動・進化生物学教授。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで博士号取得後、カリフォルニア大学バークレー校、ケンブリッジ大学を経て、2002年より現職。動物の行動と進化、特に社会的学習、文化進化、ニッチ構築に関する幅広いテーマについて、230以上の学術論文と13冊の書籍を出版している。エジンバラ王立協会会員
豊川航[トヨカワワタル]
博士(文学、北海道大学)。コンスタンツ大学心理学部リサーチサイエンティスト。博士号取得後、学術振興会特別研究員(セント・アンドリュース大学・総合研究大学院大学)を経て現職。専門は行動生態学、社会心理学、人間や動物の社会的学習と集団意思決定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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