出版社内容情報
クイズ感覚で問題を解いてクリティカル・シンキングの力を養い、科学リテラシーがぐんぐん身に着く! 考える力を磨くための27章。
人間には、直観システムの働きによってじっくりと考えずに誤った判断を下してしまう傾向がある。本書ではわかりやすい解説によってそうした頭の弱点を知り、思考ツールの使いこなし方を学びながら、練習問題で実践的なトレーニングを行う。さらに、因果関係や推論といった概念を理解することで、科学的思考を身に着けることを目指す。
内容説明
クイズ感覚で問題を解いてクリティカル・シンキングの力を養い、科学リテラシーがぐんぐん身につく!考える力を磨くための27章。
目次
第1部 ウォーミングアップ
第2部 直観と熟慮
第3部 因果関係
第4部 対照実験とその周辺
第5部 推論
第6部 科学という営み
著者等紹介
植原亮[ウエハラリョウ]
1978年埼玉県に生まれる。2008年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術、2011年)。現在、関西大学総合情報学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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trazom
112
関西大学総合情報学部の「科学リテラシー実習」のテキスト。批判的思考(クリティカル・シンキング)の力を養うトピックス(スキーマの呪縛、直観と熟慮の二重プロセス理論、各種のバイアス処理、因果関係と相関関係、基本的帰属錯誤、対照実験、二重盲検法、演繹と帰納など)が、良質で豊富な例題や演習問題とともに紹介されている。コロナ対応や陰謀論などの情報に翻弄される昨今、仮説演繹法と反証主義の「科学的思考」で自らを武装することの重要性を痛感する。だからこそ、そういうリテラシーを高める本書のような演習は非常に有意義だと思う。2022/01/20
けんとまん1007
61
思考に伴い発生しがちな、多様なバイアスがある。頭が勝手に思い込んでしまうこと。これを防ぐには、どうすればいいのか。まずは、その傾向を知り、それに慣れること。慣れることで、立ち止まって思考力を働かせることもできる。これまでに知見として持っていることが、たくさん出てきた。ドリル・・・なるほど、繰り返し考えることで、誤りを防ぐことにつながりそうだ。2022/02/27
ちゅんさん
49
さまざまな情報が溢れている昨今、批判的・科学的思考力は非常に大事だと思う。だけどほとんどの人が何も考えずにインパクトの強い情報を鵜呑みにし自分の信じたいことを信じているのが現状でしょう。かくいう私もそうです。本書は大学で実際に使われているテキストをもとにしてるので少し難しく感じるところもあるが、こういう考え方があると知るだけでも有意義だと思う。まずは知ることが大事、そこから意識してこの思考力を身につけていきたい。2022/03/07
ひほ
25
昨年の秋に新聞に書評が載っていて気になって図書館で予約したが、今の私にはあまり必要なかったかな? 学生時代そして独身時代にはこういった思考が必要だったので、必死に考えていた。今はいろんなニュースを科学的思考ができれば十分かな。2022/06/07
PONSKE
18
「3点セットで2,200円」 心理学、論理学、科学的思考を扱うお得な1冊。心理学の章では『ファスト&スロー』にも見られるように、人間が「それらしい原因」に飛びつくかを学べた。論理学はお馴染みの帰納法、演繹法だった。本書では丁寧に前提、結論が示されるが、実際に相手の主張を当てはめるなら、慣れないうちは熟考する必要がありそうだった。科学的思考のパートでは、反証可能性が高い仮説ほどむしろ優れていることが意外だった。2021/02/15
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