出版社内容情報
知識とは能力に基づいた成功という意味での達成である──知識の本性をめぐるこの主張を擁護し、認識論の数々の難問への回答を示す。
ゲティア問題以降、現代認識論は認識的正当化をめぐる基礎付け主義と整合主義の論争や外在主義と内在主義の対立などを経て、多様な展開を見せてきた。本書は外在主義・信頼性主義の流れを汲む現在最も有力な立場の一つである徳認識論を擁護し、対立する立場へと応答しながら明快にその理論を主張。現代認識論の到達点を示す。
内容説明
知識とは、能力に基づいた成功という意味での達成である―。外在主義・信頼性主義の流れを汲む徳認識論を擁護し、対立する立場に応答しながら数々の難問への回答を提示。現代認識論の一つの到達点を示す。
目次
第1部 認識的規範性(能力からの成功としての知識;義務論への反論;内在主義への反論;論拠主義への反論)
第2部 すべての人にとっての問題(知識の本性;知識の価値;知識と文脈;ピュロン的問題)
第3部 信頼性主義の問題(奇妙な一過性のプロセスの問題;弾劾証拠の問題;簡単な知識の問題)
著者等紹介
グレコ,ジョン[グレコ,ジョン] [Greco,John]
ブラウン大学博士課程修了(Ph.D.)。ジョージタウン大学哲学科教授。専門は認識論
上枝美典[ウエエダヨシノリ]
1961年生まれ。1990年、京都大学大学院文学研究科単位取得退学。1996年、フォーダム大学大学院哲学科退学。慶應義塾大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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