出版社内容情報
人間社会へ深く入り込んでくる人工知能。これによってもたらされる大きな変化に対して、どのように向き合えばよいのだろうか?
技術革新に伴って大幅に向上したICTの知性。高度化・普及化の著しい人工知能によって、人間との連携も一層進んでいくものとみられている。人工知能との共存を踏まえ、今後目指される社会像・その基本理念とは? 関連する人文・社会科学系の各学問領域から多角的な分析・検討を試みる。
内容説明
人間社会に深く入り込んでくる高度な人工知能。これによってもたらされる変化に対し、我々は、どのように向き合えばよいのだろうか?人文・社会科学系の幅広い学術的視点から、人工知能との共存を踏まえたこれからの社会の在り方を鋭く考察する。
目次
第1編 AIの見た夢とその後の現実(AI研究の過去と現在;技術革新と人間―AIの受容;AIネットワーク社会におけるアーキテクチャと法のデザイン)
第2編 AIの見る夢(AIと科学研究;AIと性愛―AIと人は親密さを築くことができるか;AIと統治;AIとその道徳的能力―AIによる統治の正当性条件を巡って)
第3編 AIを襲う現実(プロファイリング・理由・人格;AIのガバナンス)
トークライブ AI「が」創る倫理―SFが幻視するもの
著者等紹介
稲葉振一郎[イナバシンイチロウ]
明治学院大学社会学部教授。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。専門は主に社会哲学
大屋雄裕[オオヤタケヒロ]
慶應義塾大学法学部教授。東京大学法学部卒業。同大学院法学政治学研究科助手、名古屋大学大学院法学研究科助教授・教授などを経て現職。専門は法哲学
久木田水生[クキタミナオ]
名古屋大学大学院情報学研究科准教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は情報の哲学、技術哲学、ロボット倫理学など
成原慧[ナリハラサトシ]
九州大学法学研究院准教授。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位修得退学後、東京大学大学院情報学環助教、総務省情報通信政策研究所主任研究官などを経て現職。専門は情報法
福田雅樹[フクダマサキ]
大阪大学大学院法学研究科教授、同研究科附属法政実務連携センター長(兼務)、東京大学大学院情報学環客員教授、理化学研究所革新知能統合研究センター客員主管研究員、総務省情報通信政策研究所特別研究員。京都大学法学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士後期課程修了。博士(学際情報学)。早稲田大学大学院国際情報通信研究科准教授、総務省情報通信政策研究所調査研究部長等を経て現職。専門は情報通信法、情報通信政策
渡辺智暁[ワタナベトモアキ]
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授(兼務)、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)主幹研究員、教授、研究部長。インディアナ大学テレコミュニケーションズ学部博士課程修了。Ph.D.専門領域はICT政策と情報社会論。近年はオープンデータ、モノ作り分野におけるデジタル化など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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