出版社内容情報
国家の発展に影響され形づくられてきたアメリカ哲学。宗教的伝統との関係も含めて、その歴史が重層的かつ精緻に描かれる。
大陸哲学に影響を受けた思弁的思想(1720?1868)、プラグマティズムの誕生と隆盛(1865?1930)、より世俗的で制度化された専門哲学(1910?2000)の3時代にわけ、思想の伝統と思想家の意図をふまえて、宗教的なものから世俗的なものへと移っていった長く曲がりくねった歴史をたどる思想史の重要書。
内容説明
国家の発展に影響されかたちづくられてきたアメリカ哲学。その歴史を、政治的・社会的理論との関係も含めて、重層的かつ精緻に描く。
目次
第1部 アメリカにおける思弁的思想―一七二〇‐一八六八(カルヴィニズムとジョナサン・エドワーズ;哲学と政治;神学論争―一七五〇‐一八五八;カレッジの哲学―一八〇〇‐一八六七;革新的なアマチュアたち―一八二九‐一八六七)
第2部 プラグマティズムの時代―一八五九‐一九三四(革命のかたち;観念論へのコンセンサス―一八七〇‐一九〇〇;ケンブリッジにおけるプラグマティズム―一八六七‐一九二三;ハーヴァードにおけるプラグマティズム―一八七八‐一九一三;シカゴとニューヨークにおける道具主義―一九〇三‐一九三四)
第3部 専門職的な哲学―一九一二‐二〇〇〇(専門職的な実在論―一九一二‐一九五六;アメリカに対するヨーロッパのインパクト―一九二八‐一九六四;ハーヴァードとオックスフォード―一九四六‐一九七五;専門職哲学の苦難―一九六二‐一九九九)
著者等紹介
ククリック,ブルース[ククリック,ブルース] [Kuklick,Bruce]
1941年フィラデルフィア生まれ。ペンシルヴェニア大学、オックスフォード大学セント・ジョンズ・カレッジなどで学んだのち、1968年にペンシルヴェニア大学よりアメリカ文明(American Civilization)の博士号(PhD)を取得。1972年にペンシルヴェニア大学の歴史学准教授となり、1976年に正教授へ昇進。2013年の退職とともに同大学の名誉教授となる
大厩諒[オオマヤリョウ]
1983年生まれ。中央大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(哲学)。中央大学兼任講師ほか
入江哲朗[イリエテツロウ]
1988年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程在籍
岩下弘史[イワシタヒロフミ]
1986年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程修了。博士(学術)。法政大学兼任講師ほか
岸本智典[キシモトトモノリ]
1984年生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。昭和音楽大学専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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