内容説明
人間の身体的、社会的、物質的脆弱さを浮き彫りにするカタストロフィ。破局的現実を前にして、人文学になにができるだろうか。
目次
カタストロフィと人文学
1 カタストロフィをめぐるフランスとの対話(マグニチュード;日本の東北地方における思考の動揺)
2 カタストロフィと社会(カタストロフィから総動員体制へ―「国土強靱化」路線の行方と教育;世界恐慌の経済倫理)
3 カタストロフィの人類学(中空のスティグマ―ある先住民とその災禍の乗り越え方;スリランカにおける二つのカタストロフィと向き合う―内戦と津波の経験から)
4 カタストロフィの比較文化 中国とドイツ(中国における災異の記録;破滅の神話―近代以降の『ニーベルンゲンの歌』受容とドイツ史)
5 カタストロフィの表象(カタストロフィのイマジネーション―様式、遊戯、距離;カタストロフィの後に書くことについて)
著者等紹介
西山雄二[ニシヤマユウジ]
1971年生まれ。首都大学東京准教授。専門はフランス思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- ねこと国芳