直接知覚論の根拠―ギブソン心理学論集

個数:
  • ポイントキャンペーン

直接知覚論の根拠―ギブソン心理学論集

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月29日 17時55分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 418p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326101535
  • NDC分類 141.27
  • Cコード C3011

出版社内容情報

ギブソン理論のエッセンスを凝縮。従来紹介されてこなかった画像・絵画の知覚に関する論稿を収める。

「我々は世界をどのように知覚しているか」をめぐるギブソンの仕事は、革新的で多くの議論を呼んできた。本書は原書32篇から18篇を選んだ。1.ギブソン最晩年の草稿 2.思索の変遷が辿れるもの 3.画像・絵画知覚、の三つの観点から編集した。主著三冊を補完するものであるが、それ以上の意味もある。


第Ⅰ部 生態光学の基礎
1.1 光に含まれる情報について
1.2 生態光学
1.3 生態光学を支える諸概念の歴史的背景:
   生態光学ワークショップにおける基調講演
1.4 面の知覚を規定するのは何か

第Ⅱ部 対象の運動と自己の運動:行為・事象の知覚
2.1 自己受容感覚の効用と自己を特定する情報の抽出
2.2 刺激作用と知覚における時間順序の問題
2.3 運動の近くは何から生じるのか
2.4 事象知覚の問題
2.5 生態物理学・奇術・実在

第Ⅲ部 画像・絵画の知覚
3.1 画像知覚の理論
3.2 画像・パースペクティブ・知覚
3.3 絵画において利用できる情報
3.4 直接的な知覚と間接的な把握に関する覚え書き

第Ⅳ部 生態学的実在論の意味
4.1 心理学における刺激の概念
4.2 実在論の新たな根拠
4.3 行為についての覚え書き
4.4 持続性と変化に関する新しい考えと、それによって退けられる古い考え
4.5 アフォーダンスに関する覚え書き

訳者解説
訳者あとがき
参考文献
J.J.ギブソンの全業績一覧
人名索引
事項索引

内容説明

ギブソン理論のエッセンスを集成。未発表の論文、思索の変遷がたどれるもの、の二つの観点から選び、更に従来紹介されることの少なかった「画像・絵画の知覚」に関する論稿を収める。

目次

第1部 生態光学の基礎(光に含まれる情報について;生態光学 ほか)
第2部 対象の運動と自己の運動:行為・事象の知覚(自己受容感覚の効用と自己を特定する情報の抽出;刺激作用と知覚における時間順序の問題 ほか)
第3部 画像・絵画の知覚(画像知覚の理論;画像・パースペクティブ・知覚 ほか)
第4部 生態学的実在論の意味(心理学における刺激の概念;実在論の新たな根拠 ほか)

著者等紹介

ギブソン,ジェームズ・ジェローム[ギブソン,ジェームズジェローム][Gibson,James Jerome]
1904‐1979。アメリカの知覚心理学者であり、生涯に三冊の書物を著した。『視覚世界の知覚(The Perception of the Visual World)』(1950)では、空間の概念を再構築し、奥行きの知覚を直接規定する「刺激」を探求した。また、『知覚系として捉えられる諸感覚』(1966)では、知覚という能動的過程を担う機能的単位として「知覚系」の概念を提唱した。さらに、『生態学的視覚論』(1979)では、知覚を「生活体と環境との相互依存関係として環境において生起する生態学的事象」と捉え、知覚される環境の特性について詳細に記述した。ギブソンが提唱したアフォーダンス(「生活体との関係において規定される環境の特性」)の概念は、生活体と環境との相互依存関係を指し示している。ギブソンの思想の根幹を成すのは、認識の対象とは「身体内部や脳で生じる外界の表象」ではなく、外界に存在する事物や事象だとする、直接知覚論である

リード,エドワード[リード,エドワード][Reed,Edward S.]
1955‐1997。著名な生態心理学者であり、科学的研究を実践しながら哲学的問題に取り組む「応用科学哲学者」であった。『エコロジカル・サイコロジー』誌の編集者の一人として活躍したが、残念ながら97年に早世した。トリニティカレッジ(米コネティカット)の学部時代には、進化論とポパーの科学哲学を研究し、ボストン大学では科学哲学を研究すると同時に、心理学の助手を務めた。77年に、レベッカ・ジョーンズと結婚する。彼は、妻と共に、82年に『直接知覚論の根拠』を編集し、88年には、優れたギブソンの学問的伝記である『ギブソンと知覚の心理学』をまとめている。その後、リードは、『アフォーダンスの心理学』、『経験の必要性』、『魂から心へ―心理学の誕生』の3冊の重要な著作を矢継ぎ早に出版した。亡くなるまで、次作となるウィリアム・ジェームズの伝記の執筆に取り組んでいた。ペンシルベニアのフランクリン・マーシャルカレッジに職を得て、同大学に「心の科学と哲学研究」プログラムを開設した

ジョーンズ,レベッカ[ジョーンズ,レベッカ][Jones,Rebecca]
80年代の終わりに専門を心理学から医学に移し、ペンシルヴァニア大学の医学校を修了。当地の病院で研修を積む

境敦史[サカイアツシ]
1961年兵庫県生まれ。1992年慶応義塾大学大学院社会学研究科心理学専攻後期博士課程修了・博士(心理学)。現在、明星大学人文学部心理・教育学科(心理学専修)助教授

河野哲也[コウノテツヤ]
1963年東京都生まれ。1993年慶応義塾大学大学院文学研究科哲学専攻後期博士課程修了・博士(哲学)。現在、玉川大学文学部人間学科助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

3
感覚は五感や平衡感覚のような肉体の受容器(眼等)から神経細胞で変換した情報を脳処理するシステムをいう。一方、知覚は感覚情報を自覚的体験として処理する過程を含む(「柔らかい」等)。受容器による知覚では変化する環境に対して制限がある。が、後者を情報による知覚として捉えると、生物が環境変化の中で持続する不変項(今ここを超えて自分の場所や者を確認する構造)を探し、身体の運動をそれへ向けて調整することがわかる(暗闇で壁を感知し止まる行為)。本書は、情報から環境と行為の一元論を構想した著者の遺稿を含めた論集である。2017/09/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/247549
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。