出版社内容情報
本書は,1987年のグラムシ没後50周年を契機に構想され,グラムシの思想と人間をトータルに把握するためにまとめた労作。世界における研究の現状も紹介している。
目次
序 現代史の中のグラムシ
第1章 グラムシの時代とグラムシ思想の軌跡
1 大産業主義時代のはじまり
2 新統一国家イタリアの苦悩
3 サルデーニア主義からの飛翔
4 第一次大戦と十月革命
5 新しい秩序
6 東方の革命と西方の革命
7 ファシズムとの闘い
8 ソ連共産党とイタリア共産党
9 ヨーロッパとアメリカ
第2章 グラムシのアイデンティティ
1 深い創傷経験(幼少時代)
2 自立への模索(青年時代)
3 新しい都市文化の中へ(ジャーナリスト時代)
4 ファシズムとの闘いの中で(政治的実践の時代)
5 絶望と希望、熟考と再構築(獄中時代)
第3章 グラムシにおける思想方法
1 総合的プロセス的把握
2 人間精神の主体的能動性
第4章 グラムシ思想の構造
1 イタリア史再考
2 知識人論
3 新しい資本主義
4 民衆文化
5 マルクス主義再考
第5章 世界のグラムシ
1 イタリアにおけるグラムシ研究
2 諸国におけるグラムシ研究
3 日本におけるグラムシ研究
あとがき
初出関連論文一覧
主要人名索引
内容説明
グラムシの〈時代〉とグラムシという〈人間〉を対象に、〈グラムシ思想〉を内と外からトータルに把握する。
目次
序 現代史のなかのグラムシ
第1章 グラムシの時代とグラムシ思想の軌跡
第2章 グラムシのアイデンティティ
第3章 グラムシにおける思想方法
第4章 グラムシ思想の構造
第5章 世界のグラムシ
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