物理理論の目的と構造

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物理理論の目的と構造

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  • サイズ A5判/ページ数 531,/高さ 23X16cm
  • 商品コード 9784326100880
  • NDC分類 421
  • Cコード C3010

出版社内容情報

デュエムは19~20世紀にかけて活躍したフランスの物理学者,科学哲学者。哲学者クワインが自分の考え方の先駆者としてデュエムを取りあげてから一幅有名になった。本邦初訳。

目次

Ⅰ 物理理論の目的

 1 物理理論と形而上学的説明
 2 物理理論と自然的分類
 3 表象的理論および物理学史
 4 抽象理論と力学的モデル

Ⅱ 物理理論の構造

 1 量と性質
 2 第一性質
 3 数学的演繹と物理理論
 4 物理学の実験
 5 物理法則
 6 物理理論と実験
 7 仮説の選択

信仰者の物理学

物理理論の価値―近刊の一冊の本について

原注
訳注
人物紹介
訳者解説
索引

内容説明

デュエムは果して道具主義やホーリズムの味方であろうか?デュエム=クワイン・テーゼで知られた古典の完訳。

目次

1 物理理論の目的(物理理論と形而上学的説明;物理理論と自然的分類;表象的理論および物理学史 ほか)
2 物理理論の構造(量と性質;第一性質;数学的演繹と物理理論 ほか)
信仰者の物理学(私の物理学の体系はその起源によって実証的である;私の物理学の体系はその結論によって実証的である;私の体系は、唯心論的な形而上学とカトリック信仰に対し物理科学がもたらすとされる反論を消滅させる ほか)
物理理論の価値―近刊の一冊の本について

著者等紹介

デュエム,ピエール[デュエム,ピエール][Duhem,Pierre]
フランスの科学者、科学史家、科学哲学者。1861年パリに生まれる。高等師範学校で学び、1885年大学教授資格試験に合格後、1887年から1893年までリール大学理学部講師。その間1888年に「誘電磁化」に関する研究で博士号を取得。レンヌ大学で一時教えた後、1894年から1916年のその死に至るまでボルドー大学理学部教授。専門の物理化学の業績に加えて、科学史、科学哲学の分野で、新たな知見に満ちた巨大な業績を残す

小林道夫[コバヤシミチオ]
1945年旧朝鮮咸興市に生まれ、京都大学文学部哲学科卒、パリ・ソルボンヌ大学博士課程修了。現在京都大学大学院文学研究科教授

熊谷陽一[クマガイヨウイチ]
1948年京都市に生まれ、京都大学理学部化学科および大阪市立大学文学部哲学科卒。現在信州大学教育学部准教授

我孫子信[アビコシン]
1951年札幌市に生まれ、京都大学文学部哲学科卒。現在法政大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

34

18
本書の皮肉は、本書の中心的テーゼが基本的にはデュエムの称揚するフランス精神ではなく浅いイギリス精神(正確にはアメリカ哲学)によって受け継がれているということだろう。さらにデュエムはイギリスの物理学者に特徴的な、構築されたモデル間の非一貫的な性格を嘆いている。けれどここに物理学の本質を見るのが今日の科学論におけるデュエムの継承者たちなのである。本書の中心的テーゼはクワインによって物理理論以外の信念体系にも拡張され、それはぼくが見たところ、今日の大陸哲学にはない英語圏最良の哲学者たちの前提をなしている。2018/03/09

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