内容説明
〈天皇制とは何か〉の命題と格闘し、または格闘しえなかった山川均、荒畑寒村、福本和夫ら社会主義者の姿勢を追求する。
目次
第1章 天皇制とは何か
第2章 高畠素之の挑戦―天皇主義の構成要素
第3章 コミンテルンと「レーニン主義」
第4章 山川思想の歴史的位置―デモクラシー批判から協同戦線党まで
第5章 共産党史上の荒畑寒村
第6章 共産主義運動の転換とその限界―福本和夫の思想
第7章 1926年の左翼政治運動―福本主義の形成
第8章 スターリン主義への転機―福本主義の批判
第9章 「プチ・帝国主義」論争―高橋亀吉と猪俣津南雄
終章 敗北の諸相―帰結としての大量転向