出版社内容情報
本書は,ギリシア教会と東方教会の思索と活動を紹介する欧米ではよく知られた定評ある入門書。日本における西欧精神史の欠落を補う好著である。
思索の力が衰えたヘレニズムの黄昏にあって新たな相貌のもとに<愛智>
を甦らせたギリシャ教父。<人間神化>思想の真髄に迫る。
ギリシア教父の思索
1 キリスト教東方における神秘思想と神秘的体験
2 神的暗黒
3 三位一体である神
4 創られざるエネルギー
5 創られた存在
6 像と似姿
7 子のオイコノミア
8 霊のオイコノミア
9 教会共同体の二つの相
10 一致へ道
11 神からの光
12 結論 終末的王国の宴
訳註
索引
内容説明
思索の力が衰えたヘレニズムの黄昏にあって、新たな相貌のもとに〈愛智〉を甦らせたギリシア教父。〈人間神化〉思想の真髄に迫る。
目次
1 キリスト教東方における神秘思想と神秘的体験
2 神的暗黒
3 三位一体である神
4 創られざるエネルギー
5 創られた存在
6 像と似姿
7 子のオイコノミア
8 霊のオイコノミア
9 教会共同体の二つの相
10 一致への道
11 神からの光
12 結論・終末的王国の宴
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くり坊
1
『フィロカリア』(新世社)の中に証聖者マクシモスの文章を見つけて、そこから東方のキリスト教思想にも興味を抱き、ギリシア教父・ビザンティン思想に関する『中世思想原典集成』(平凡社)にも目を転じたが、こちらの『キリスト教東方の神秘思想』は、入門書や概説書といった体裁ではなく、明らかに専門書なので、わたしには少し難しすぎた。もっと別の本を探してみたいと、そう感じさせる1冊だった。2020/06/12
工藤 杳
0
比較的論理的な記述からはじまり、後半、怒涛のうたとポエジアへ… こういうところが好きなのかもしれない。留保ありだが、フロレンスキー・フョードロフについても記述あり。2017/06/14