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出版社内容情報
「無料貸し本屋」論争や業務の民間委託など、公共図書館サービスをめぐる論点を洗い出し、それらに対してどのような議論が展開されてきたのかを明らかにする。
公共図書館はいまどのような状況にあり、いかなる課題に直面しているのか。社会資本の充実を重視した時代は過ぎ、現在の日本は公共支出の抑制を目指す流れにある。広範なトピックを図書館学に深く関わる多彩な論者が取り扱い、これまでの議論の経過を辿りながら、文化施設・文化資源としての公共図書館はどのようにあるべきかを探る。
[関連書] V・L・パンジトア 『公共図書館の運営原理』 (勁草書房刊)
第一章 「無料貸本屋」論
はじめに
1 「無料貸本屋」論の経過
2 「無料貸本屋」論の論点
3 なぜ議論はすれちがうのか
第二章 ビジネス支援サービス
はじめに
1 ビジネス支援サービスの展開
2 背景
3 論点
おわりに
第三章 図書館サービスへの課金
はじめに
1 議論の経過
2 無料原則の背景
3 主要な論点
4 有料制をめぐる議論の構造
おわりに
第四章 司書職制度の限界
はじめに
1 専門性と専門職性
2 司書の雇用形態と司書職制度
3 司書職制度の限界
おわりに
第五章 公共図書館の委託
1 委託の理由、反対する理由
2 選書や整理業務の委託
3 カウンターを中心とする委託
4 委託の論点
5 行財政改革と委託問題の変容
6 地方自治体の財政
7 委託問題と図書館サービスの本質
おわりに
第六章 開架資料の紛失とBDS
1 蔵書は盗難にあい、紛失する
2 BDS導入の論点
3 BDS 今後の展望
第七章 自動貸出機論争
はじめに──オートメーションと図書館
1 議論の前提
2 論点
3 今後の展望
参考文献
索引
内容説明
「無料貸本屋」論争や業務の民間委託など、公共図書館が直面する課題について、これまでの議論を整理し、公共図書館のあるべき姿を探る。
目次
第1章 「無料貸本屋」論
第2章 ビジネス支援サービス
第3章 図書館サービスへの課金
第4章 司書職制度の限界
第5章 公共図書館の委託
第6章 開架資料の紛失とBDS
第7章 自動貸出機論争
著者等紹介
田村俊作[タムラシュンサク]
1949年生まれ/慶應義塾大学大学院文学研究科図書館・情報学専攻博士課程単位取得退学。現在、慶應義塾大学文学部教授
小川俊彦[オガワトシヒコ]
1939年生まれ/文部省図書館職員養成所修了。現在、NPO図書館の学校常務理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。