地方自治と図書館―「知の地域づくり」を地域再生の切り札に

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地方自治と図書館―「知の地域づくり」を地域再生の切り札に

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  • サイズ B6判/ページ数 252,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326050178
  • NDC分類 011.1
  • Cコード C3000

出版社内容情報

地域の情報拠点・住民の自立支援の拠点として図書館が見直されている。地方自治、地域づくりの観点から公共図書館の課題を検討する。地方自治において図書館は重要な拠点となりうる。地方自治体の運営を改善することにより、いかに図書館行政を変革できるのか。以前、鳥取県知事、総務大臣として積極的な図書館政策を進めた片山と、図書館政策論を専門とし、全国各地の図書館の実際を知る糸賀による、「地方自治論」と「図書館論」の画期的なコラボレーション!

まえがき[片山善博]



第?部 図書館は民主主義の砦



第一章 知的立国の基盤としての図書館[片山善博]

 1 知的立国とは

 2 知的立国を支える国民、それを育てる図書館

 3 図書館によるビジネス支援

 4 図書館による支援対象の拡大

 5 図書館と民主主義



第二章 図書館のミッションを考える[片山善博]

 1 図書館の置かれた政治状況

 2 分権の「砦」としての県庁図書室の実践

 3 レファレンスを通じて垣間見えたわが国の知的環境

 4 議会の自立と議会図書室

 5 議員は「対抗軸」を持つべし

 6 民主主義の砦としての図書館

 おわりに



第三章 民主主義社会における図書館[糸賀雅児]

 1 地方自治と図書館

 2 図書館は民主主義社会に不可欠な情報提供機関

 3 「情報公開」における図書館の位置づけ



第?部 地方財政と図書館



第四章 講演・図書館と地方自治[片山善博]

 1 住民生活に光をそそぐ交付金

 2 自治体行政の諸相

 3 従来の地方行財政の特徴

 4 自治体行政のバランス回復の試み

 5 図書館行政に光を当てるには



第五章 パネル討論・地方財政と図書館──交付金で図書館整備を

 1 総務省の地域振興、地域活性化に関わる取り組み

 2 ヒューマンキャピタルとソーシャルキャピタル

 3 地方交付税─福岡県小郡市を例に

 4 特別交付税の仕組み

 5 知の地域づくり

 6 自治体予算と図書館

 7 知の基本的財産の拠点──図書館と予算



第六章 光交付金が図書館にもたらしたもの[糸賀雅児]

 1 光交付金の概要

 2 光交付金と図書館予算の比較

 3 光交付金の図書館における活用実績

 4 光交付金が図書館にもたらしたもの



第?部 地域の課題解決を支援する図書館と司書



第七章 まちづくりを支える図書館[糸賀雅児]

 1 図書館の「集客力」と「認知度」

 2 中心市街地を活性化した図書館

 3 まちづくりへの図書館の効果

 4 まちづくりを支える図書館の特徴



第八章 「地域の情報拠点」としての課題解決型図書館[糸賀雅児]

 1 新しい図書館モデルの必要性

 2 『市民の図書館』が遺したもの

 3 司書の働きが見えてくるか?

 4 図書館発展の構造を持続できるか?

 5 地域の情報拠点への進化に向けて

 6 「地域の情報拠点」としての課題解決型図書館



第九章 地方自治を担う図書館専門職のあり方[糸賀雅児]

 1 行動する司書

 2 問題の背景─図書館労働市場の変化とキャリアパスの必要性

 3 司書のキャリアデザインの必要性

 4 キャリアパスとしての認定司書制度──「節目」でキャリアをデザインする

 5 イギリスと日本の図書館専門職認定制度

 6 司書の社会的責任



第一〇章 「地方創生」の視点から見た図書館と司書[片山善博]

 1 「地方創生」とその課題

 2 司書の雇用を棄損する図書館の指定管理

 3 「地域の知の拠点」と認定司書への期待



第?部 地方自治と図書館政策



終章 対談・地方自治と図書館政策[片山善博・糸賀雅児]



あとがき[糸賀雅児]

索引

初出一覧

片山 善博[カタヤマ ヨシヒロ]
片山 善博(かたやま よしひろ)
慶應義塾大学法学部教授. 1951年生まれ. 東京大学法学部卒業. 自治省入省後, 能代税務署長, 鳥取県総務部長, 自治省府県税課長, 鳥取県知事などを経て, 2008年4月より慶應義塾大学法学部教授. 併せて鳥取大学客員教授. 2010年9月より2011年9月まで総務大臣. この間, 地方制度調査会副会長, 中央教育審議会臨時委員, 財政制度等審議会臨時委員, 日本弁護士連合会市民会議議長, 日本司法支援センター(法テラス)顧問, 角川文化振興財団城山三郎賞選考委員, 文部科学省子どもの読書サポーターズ会議座長, 日本図書館協会認定司書審査会審査委員などを務める.

糸賀 雅児[イトガ マサル]
糸賀 雅児(いとが まさる)
慶應義塾大学文学部教授. 1954年生まれ. 東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学. 慶應義塾大学文学部助手, 助教授を経て, 1997年4月より同学部教授. この間, 中央教育審議会生涯学習分科会臨時委員, 文部省大学設置・学校法人審議会専門委員, 文部科学省これからの図書館の在り方検討協力者会議副主査, 文化庁文化審議会著作権分科会専門委員, 国立国会図書館活動実績評価に関する有識者会議座長, 東京都立図書館協議会副議長, 鳥取県政アドバイザリースタッフ, 日本図書館協会認定司書事業委員会委員長, 同認定司書審査会審査委員などを務める.

内容説明

民主主義社会における図書館のミッションとは?市民の自立支援に向けて図書館や司書が果たすべき役割と可能性について、鳥取県知事・総務大臣を務めた地方自治の泰斗片山と、図書館政策論の第一人者糸賀が、地方自治、地域づくりの観点から縦横に論じ合う!

目次

第1部 図書館は民主主義の砦(知的立国の基盤としての図書館;図書館のミッションを考える;民主主義社会における図書館)
第2部 地方財政と図書館(講演・図書館と地方自治;パネル討論・地方財政と図書館―交付金で図書館整備を;光交付金が図書館にもたらしたもの)
第3部 地域の課題解決を支援する図書館と司書(まちづくりを支える図書館;「地域の情報拠点」としての課題解決型図書館;地方自治を担う図書館専門職のあり方;「地方創生」の視点から見た図書館と司書)
第4部 地方自治と図書館政策(対談・地方自治と図書館政策)

著者等紹介

片山善博[カタヤマヨシヒロ]
慶應義塾大学法学部教授。1951年生まれ。東京大学法学部卒業。自治省入省後、能代税務署長、鳥取県総務部長、自治省府県税課長、鳥取県知事などを経て、2008年4月より慶應義塾大学法学部教授。併せて鳥取大学客員教授。2010年9月より2011年9月まで総務大臣。この間、地方制度調査会副会長、中央教育審議会臨時委員、財政制度等審議会臨時委員、日本弁護士連合会市民会議議長、日本司法支援センター(法テラス)顧問、角川文化振興財団城山三郎賞選考委員、文部科学省子どもの読書サポーターズ会議座長、日本図書館協会認定司書審査会審査委員などを務める

糸賀雅児[イトガマサル]
慶應義塾大学文学部教授。1954年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。慶應義塾大学文学部助手、助教授を経て、1997年4月より同学部教授。この間、中央教育審議会生涯学習分科会臨時委員、文部省大学設置・学校法人審議会専門委員、文部科学省これからの図書館の在り方検討協力者会議副主査、文化庁文化審議会著作権分科会専門委員、国立国会図書館活動実績評価に関する有識者会議座長、東京都立図書館協議会副議長、鳥取県政アドバイザリースタッフ、日本図書館協会認定司書事業委員会委員長、同認定司書審査会審査委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

49
本来の生涯学習とは、決して高齢者のみを対象にした施策ではなく、老若男女を問わず、仕事をしている人もしていない人も含め、広く万人が対象である(ⅱ頁)。そもそも何ゆえに地方自治法は全ての地方議会に図書館の設置を命じているのだろうか。それはこの設置を義務付けている条項の場所を見てみると理解が容易である。100条はつとに有名(21頁~)。公共図書館と学校図書館。また、図書館と地域の書店との交流も重要という(68頁)というのは理解できる。交流や消費の場である、読書会の活性化もお願い致したい。2017/06/27

ruki5894

13
『図書館本来の機能は自立支援である』(p30)自治体は図書館を地域の知の拠点として育てていくことをやめ、いっそ数字のみで来館者数と貸出冊数、登録者数にのみ注意が向けられている。だからといって働く我々が絶望してしまっては元も子もない。今の時代にできる事を少しずつでも動かして行く。歩みを止めずに。仕事の資料として呼んだが、為になり興味深いものだった。2017/11/15

スイ

12
「民主主義社会を維持し、その中で主権者として生きていくためには、市民として「自立」することが必要だ。そのためにはバランスの取れた客観的な情報環境が整えられていなければならず、その機能を果たすのが図書館である。」 図書館だけでなく、地方自治とは何か、民主主義とそこに主体的に参加するとはどういうことかを考えさせられる本だった。 とても読みやすく、主張も追いやすい。 読み返していきたい。2018/11/23

bonbon99

9
図書館とそれを支える人たち、利用者・社会状況のことを行政の立場の片山さんと学術的な立場の糸賀さんの2人で論じあっているほんです。内容は読みやすく、しかも図書館の起きている問題がこれ一冊でわかるのではと思うぐらい中身があります。図書館を利用する人には読んでほしいし、行政に携わる人にも、ぜひ読んでほしい一冊です。2019/08/12

sk

7
図書館は知を提供する場として民主主義に不可欠であるから図書館の振興を、という本。図書館の存在意義に迫っている。2017/08/26

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