出版社内容情報
社会の方向性を左右する概念、「自律性」。これまでの学知に基づき整理し体系づけることで、人工知能時代の対話の基盤を整備する。
人間の尊厳をもたらすものが自律性にあるとするなら、それはどのようなものであるのか。意味合いや使われ方が十分に検討されないままにある「自律性」概念について、「ラディカル・オートノミー」という生物学的自律性をキーとして、様々な学問分野にまたがるこれまでの学術的な成果を体系をもって示し、議論の土台を築く。
内容説明
人間の尊厳をもたらすものが自律性にあるとするなら、それはAI・ロボットとどのような関係があるのか。意味合いや使われ方が十分に検討されないままにある「自律性」概念について、「ラディカル・オートノミー」という生物学的自律性をキーとして、学術的な成果を体系をもって示し、議論の土台を築く。
目次
なぜ、いま自律性を問わなければならないか
第1部 自律性とはいったいなにか(生命の自律性と機械の自律性;生きられた意味と価値の自己形成と自律性の偶然)
第2部 情報技術と心の自律性(ロボットの自律性概念;擬自律性はいかに生じるか)
第3部 AI社会に組み込まれる個人(他者と依存し合いながら生起する社会的自律性;組織構成員の自律的思考とAIをめぐる実証的分析)
著者等紹介
河島茂生[カワシマシゲオ]
青山学院女子短期大学現代教養学科准教授、理化学研究所革新知能統合研究センター客員研究員、青山学院大学シンギュラリティ研究所副所長、上廣倫理財団AIロボット倫理研究会プロジェクト委員、AIネットワーク社会推進会議分科会構成員など。2002年慶應義塾大学総合政策学部卒業。2004年東京大学大学院学際情報学府修士課程修了を経て、2010年同博士後期課程修了。博士(学際情報学)。専門は、社会情報学、メディア論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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