内容説明
公務員減少は組織経営に課題があった。デジタル庁設立での気づきから人事、採用、組織文化のあり方をはじめとしたこれからの行政組織経営を考える。
目次
PROLOGUE 行政組織の経営についてもう一度考える
1 行政組織の直面する経営課題
2 これまで用いられてきた行政の経営システム
3 成果を上げる新しい行政経営システムを考える
4 行政におけるジョブ型人事戦略
5 行政のアップデートを促す組織文化
6 行政におけるデジタル投資の意義
7 共創モデルによる政策形成と実施
8 新しい行政経営システムへの行動変容を促す
9 デジタル時代における国と地方の役割
10 行政経営システム改革のヒントとしてのデジタル庁(浅沼尚デジタル庁デジタル監)
特別収録 行政組織を経営するうえでの課題とアプローチ(浅沼尚デジタル庁デジタル監×宮坂学東京都副知事 対談)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
い
4
公務員の縦割り構造を変革するためには、エキスパート人材や的確な外注、そしてデジタル化の推進が求められる。著者が所属するデジタル庁の内部構造を分析しつつ、行政組織の歴史と未来を紐解いていく記述は勉強になった。浅沼尚デジタル庁デジタル監と宮坂学東京都副知事の対談は、プロジェクトの経緯や事情が語られながらも、人柄が見える文章で非常に読み応えがあった。2024/11/08
かわうち
2
行政における人事戦略について、メンバーシップ型雇用とジョブ型雇用を効果的に組み合わせる方法は興味深かった。他方、ナレッジの保存と共有については今後の検討課題かもしれない。また、スキル、予算、仕事満足度などを可視化し、ダッシュボードで把握する仕組みもおもしろいと思った。このような仕掛けとゲーミフィケーションを組み合わせるとより一層、活力が生まれるのでは、とも思った2024/11/03
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