内容説明
北米とさらにその周辺域を国境という人為的な境界で分断せず、歴史・地理・思想・政治・経済・文学・メディアなど多角的な視点で分析。今日の枠組みから国民・国家という単位―「ナショナル」を再考する、北米地域研究の新・入門書。
目次
第1部 歴史・地理・思想系(北米地域を歴史・地理的に研究する;アメリカのキリスト教と終末論―エルサレムを目指して ほか)
第2部 多文化・社会系(ヴェールを被る理由、被らない理由―ケベックのムスリム女性たちの声を聴く;北米地域の先住民と大学―米国における学生支援とネットワーク構築 ほか)
第3部 国際政治・経済系(政治・外交―曲がり角を迎えた「自由と民主政治」という理想;消える国境・残る国境・変わる国境―NAFTA後の北米地域)
第4部 文学・メディア・表象系(フランスの「ハワイアン」たち―ヨーロッパ戦線におけるアメリカ日系二世兵の記憶;アメリカにおけるオースティン受容―ウォートンの『歓楽の家』を翻案小説として読む ほか)