内容説明
尋問技術の更なる向上に待望の改訂版!!主尋問では何をすべきか、反対尋問ではどのような尋問をしたらよいか。より実践的に最新の情報と動向を網羅。民事訴訟判決の成否に必ずや応える唯一のプラクティス・ブック。執筆者は全員司法研修所教官経験者。尋問技術に精通し、知っておくべきノウハウを基礎から発展問題まで、余すところなくていねいに解説。
目次
第1章 証拠調べとしての証人尋問、当事者尋問
第2章 立証計画
第3章 尋問技術
第4章 主尋問
第5章 反対尋問
第6章 発展問題
第7章 裁判所からみた尋問技術
著者等紹介
加藤新太郎[カトウシンタロウ]
1972年司法試験合格。1975年裁判官任官(27期)(東京、名古屋、大阪、釧路に勤務)。1988~1992年司法研修所第2部(民事裁判)教官。1992~1998年司法研修所事務局長。1998~2001年東京地方裁判所部総括判事(民事第28部)。2001~2005年司法研修所第1部上席教官。2005~2009年新潟地方裁判所長、水戸地方裁判所長。2009~2015年東京高等裁判所部総括判事。2015年弁護士登録(第一東京弁護士会)。現在中央大学大学院法務研究科教授、弁護士、博士(法学・名古屋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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memoria0808
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尋問について詳しく書かれた本。いい本だとは思うけど、正直なところ他の本にも書かれているような内容ってのが正直なところかなあ。この本で書かれたことが他に波及している可能性があるとはいえ。ただ、リティゲーター目指しているのであれば手元には置いておいて損はない。2020/02/06
だんご
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★★★裁判官からの目線と弁護士の目線とで同じ尋問を聞いていても違う見え方がすることを意識しないといけない。特に弁護士は裁判官を説得するという訴訟の性格上。 そうだとすると、弁護士としてはやりすぎるのとやりすぎないとでは、やっぱりやりすぎの方がいいかなって思ってしまう。 制度の運用者である裁判官と弁護士が協力して、交互尋問の制度をより効果的なものにしないとね。なあなあではいけない。けど、自分のことならいざ知らず、クライアントのことを考えると、あえて相手方や裁判官に嫌われるようなことしたいとは思わん。難しい。2019/04/14
ただの人間
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実際の技術の向上は現実に尋問をこなすことが何よりの近道なのだと思うが、そこに向かうための基本方針や基礎的な技術について丁寧に解説されていた。記録の入念な検討等よく準備をする、異議の理由をきちんと把握しておく、信用性検討の着眼点、反対尋問は深追いしすぎないなど2018/08/25