出版社内容情報
保育施設において、後遺障害が残るようなものやそれに至る一歩手前のものを含めた「深刻事故」が発生してしまった時の対応策を簡潔にまとめる。
目次
第1章 深刻事故が起きたとき―緊急時対応(救急対応―子どもが意識を失った、危険な状態にある、というときの対応;園での対応―あらかじめ決めておいた役割分担に従って、迅速に;園での対応―事故後の対応、再発防止、そして、保護者とのかかわりの重要性)
第2章 「起きたこと」を記録、検証することの大切さ―システムづくりの提言(原因調査の現状と重要性―予防可能性を広げる;経緯、原因を明らかにするシステムづくりを―子どもを失った一人の親として)
第3章 深刻事故はどの園でも起こり得る―事例に学ぶ(現育現場での深刻事故事例―Injury Alert(傷害速報)より
保育現場での深刻事故事例―日々の報道から学べること)
第4章 深刻事故の予防と対応のために―基本的な考え方と日常の取り組み(深刻事故の予防と対応のために―知っておいていただきたいこと;深刻事故の予防と対応のために―日常的に取り組んでいけること)
著者等紹介
山中龍宏[ヤマナカタツヒロ]
緑園こどもクリニック(横浜市泉区)院長。医学博士。専門は小児科学。東京大学医学部卒業。同大学医学部小児科講師、こどもの城小児保健部長を経て現職。現在、日本小児科学会子どもの死亡登録・検証委員会オブザーバー、同学会こどもの生活環境改善委員会委員、産業技術総合研究所デジタルヒューマン工学研究センター傷害予防工学研究チーム長、NPO法人Safe Kids Japan理事長
寺町東子[テラマチトウコ]
1968年生まれ。1994年4月弁護士登録(東京弁護士会)。2003年4月社会福祉士登録。東京都介護保険審査会委員(2004年度~2009年度)。豊島区権利擁護ネットワーク会議委員(2009年度~)。豊島区障害者虐待対応機関連絡会議委員(2011年度~)。練馬区保健福祉サービス苦情調整委員(2013年度~)
栗並えみ[クリナミエミ]
1979年愛知県碧南市生まれ。名古屋大学教育学部人間発達科学科卒業。2009年に第一子を出産し、産休・育休を取得。出産の1年後に復職するが、2010年、第一子を預け先の認可保育所における事故で失う。以降、夫の栗並秀行とともに保育事故の再発防止のための活動を行っている。2011年に第二子を出産し、現在は共働きで子育て中
掛札逸美[カケフダイツミ]
心理学博士(社会/健康心理学)。NPO法人保育の安全研究・教育センター代表。1964年生。筑波大学卒業後、健診団体広報室に勤務。2003年、コロラド州立大学大学院に留学、2008年に博士号取得。2013年まで(独)産業技術総合研究所特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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