内容説明
授業における「ことばの応答」―その真髄を語る珠玉の書。『教師の話し方・聴き方』の続編。
目次
第1章 学びの深まりを実現する話し方・聴き方とは?(子どもと円滑なコミュニケーションがとれないのです;しゃべり過ぎ体質が変えられないのです;聴き合うかかわりが育つためにどうすればよいかわからないのです ほか)
第2章 話し方・聴き方で授業が変わる、学びが深まる(子どもが教師の眼差しに応えるとき―小学校二年・国語「お手紙」の授業;すべての子どもの学びを目指すとき―中学校三年・英語「Fair Trade Chocolate(現在完了の用法)」の授業
課題を魅力的に提示できたとき―中学校二年・理科「仕事とエネルギー」の授業 ほか)
第3章 話し方・聴き方を磨く(自分の話し方・聴き方を知ろう;優れた話し方・聴き方に触れよう;話し方・聴き方を磨こう)
著者等紹介
石井順治[イシイジュンジ]
1943年生まれ。三重県内の小学校で主に国語教育の実践に取り組むとともに、氷上正氏(元・神戸市立御影小学校長)に師事し「国語教育を学ぶ会」の事務局長、会長を歴任。その後、四日市市内の小中学校の校長を務め、2003年3月末退職。退職後は、各地の学校を訪問し授業の共同研究を行うとともに、「東海国語教育を学ぶ会」の顧問を務め、「授業づくり・学校づくりセミナー」の開催に尽力している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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AKO
5
本当に教師の力量で子どもは変わるんだと改めて痛感。どちらかというと子どもに気付かせることが大事とのことで、教師が出すぎてはいけないという教えの本かなと思っていたけど、音楽のところは、意外と教師の牽引も大きくて、音楽のプロとしての姿がちゃんと認めてもらえててよかった。そのバランスは当時はとても気にしていた。今ピアノ講師としては、まだ歴の浅い子どもが多いので、まずはこちら主導でがんがん教えているけど、それが力をつけての自立につながっていくと思っている。バランスは難しい。2025/05/16
Nobuo Sanada
2
1/1に届いた。やってることも、そうでないことも。意識してることも、意識してないことも・・・、ていねいに自分を振り返るための一冊。今年最初の一冊。2015/01/02
のびちゃん
1
授業の中で生徒の話を聴くということはどういうことなのか。そして,生徒の話を聴きそれをつなげていく発問(話し方)とはどういうことなのかを考えさせられる本でした。教師が説明ばかりして話しまくる授業ではなく,生徒が考えを深め,そして学びを深めていくそんな授業をどのようにつくっていけばよいかが実践例も含めて紹介されています。2014/11/02