出版社内容情報
人生は「悲しみ」にあふれている。大切な人・もの・ことがらを喪失することによる悲嘆、死別以外の悲嘆に焦点を当てた一冊。
内容説明
悲しみを抱えながらも、自分らしく生きるために―。グリーフケアの専門家らによる「寄り添い」の実践の書。
目次
悲嘆とは何か
第1部 大切な人を喪失することによる悲嘆(家族を亡くした子どもの悲嘆;災害被災者の悲嘆;犯罪被害者遺族の悲嘆;自死遺族の悲嘆 ほか)
第2部 大切なもの・ことがらを喪失することによる悲嘆(がん患者の悲嘆―胃がん患者の闘病記に見られる「食」の語りと悲嘆;特別養護老人ホームにおける悲嘆―“ビハーラ僧”の視点から;障害のある子どもを持つ家族の悲嘆;インターネットにつながりを求める人々の悲嘆 ほか)
著者等紹介
高木慶子[タカキヨシコ]
1971年、上智大学大学院神学研究科修了。博士(宗教文化)。現職は上智大学特任教授、同グリーフケア研究所特任所長。専門はグリーフケア、スピリチュアルケア
山本佳世子[ヤマモトカヨコ]
2010年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。現職は上智大学グリーフケア研究所主任研究員。専門は死生学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とある聖職志願者。
1
「11章 インターネットにつながりを求める人々の悲嘆」が印象的です。 ネット特有の匿名性、オンラインとオフ会、そこでの自助グループ的な交流。 対象喪失はその対象が目の前にいないだけで、失踪者のように不確かな喪失もあるのです。2016/03/14
Tomomi Suzumura
0
別れは必ずある。それをただ「悲しい人生」にするのではなく、乗り越えるのではなく、「悲しみと寄り添う人生」にしたい。 私の、教科書のような本です。2016/01/10
山本
0
あまりにもいい本だった、、、、喪失についてざっくりしか知らなかったけど、たしかにその喪失の種類によってケアも違うよな。 あとは喪失の苦しみをなくすのではなく、喪失を抱えながら生きていくことを回復とするのがしっくりきた。2025/05/31
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