目次
第1章 なぜ地域主権改革が必要なのか(対談 地域主権改革は大きな一歩を踏み出した;地域主権戦略会議を設置した意味 ほか)
第2章 地域主権戦略大綱への道(厳しかった義務付け・枠付けの見直し;難産だった一括交付金化の基本設計 ほか)
第3章 地域主権一括法案まで(一括交付金の意味;地域主権改革を理解してもらうために全国を駆け回る ほか)
第4章 それでも地域主権改革は進む(国と地方の協議の場の衝撃;地方六団体の総意を持って反対 ほか)
第5章 今後の課題(野田内閣の誕生;地域主権戦略会議はどうなった ほか)
著者等紹介
逢坂誠二[オオサカセイジ]
衆議院議員、元ニセコ町長。昭和34年生まれ。北海道大学薬学部卒業後、北海道ニセコ町役場勤務。総務課財政係長などを経て、平成6年11月から17年8月までニセコ町長(3期)。全国初の自治基本条例の制定や徹底した情報公開などで注目を集める。平成17年衆議院議員に初当選。内閣総理大臣補佐官(地域主権、地域活性化、地方行政担当)、総務大臣政務官として地域主権改革をリードしてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
3
今朝は役場職員の電話対応に対して喧嘩してやった。カネがないから合併したのはウソか。本書の字体はかなりデカい。地方分権でなく主権を堂々と使うあたりが他と覚悟が違う。長野詣で、霞が関詣で。こうした表現は、地方が中央へ陳情をしに主張が出向くという、下から上への伺いを立てるみたいな感じで、中央集権、東京一極集中の悪影響と思ってみていた。自治体の権限が高まると住民の満足度が高くなれば納税者の税金の使い方も適切になると思える。官僚用語で「持ち帰る」とか「検討します」は、先送りとかやらないことの代名詞。民では通用せん。2013/01/15
Mochizuki Keita
1
義務付け・枠付けの見直しも従うべき基準には実質的に拘束され、標準とするべき基準、参酌すべき基準についても、意欲的に取り組まなければ財源等の諸制約を理由に現行通りで済まされてしまいそう。地域的特性を生かせる環境が整いつつある今、先鞭をつけていかなければならない。2012/07/03
プリショ
0
議員が「事を成す」ために,根回しし,時には怒号し,トップ(この場合,首相)を使う,ドキュメント。国民には分かりにくい,だけど重要な課題に黙々と邁進する姿がかっこいい!(…けど,逢坂さん,先の衆院選で残念ながら落選しちゃったんだよね。やっぱり国民にはこの働きが伝わらなかったんでしょうね)2013/03/24
みょうが
0
地方自治にも法律にも政治にも、特に興味は無かったけれど、単純に面白かった。字が大きくて、薄くて、対談もいくつかあり…という本なので、内容もゆるい感じかと思ったら、なんと地域主権改革でわくわくさせられるとは(^^;;いきなりややこしい話だと投げ出しそうだけど、対談から始まるとか、具体的で分かりやすい文章とか、法案可決までのドキュメンタリーっぽい部分とか、最後まで興味が持続するように良く考えられているなあと。地方自治や政治に少し関心を持ったけど、他の関連本は難しいんだろうな…。2012/09/25
yuko
0
衆議院議員逢坂誠二さんの最新著書。ニセコ町職員から、町長、そして現職となられた逢坂さんが国と地方の協議の場の法制化を始め、地域主権改革に力を尽くされた様子がひしひしと伝わってきて、心からのエールを送りたい気持ちになります。 でも、地域主権改革はまだ道半ば…。義務付け・枠付けの見直しは進んでいるけれど、そもそも法定自治事務とは何だろうかと改めて考えてしまうのも事実。法律で地域の事務を義務付けながら、財源は十分にはついては来ないのが現状。地域の自主性は理論だけでは進まない。2012/06/07
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