内容説明
みずみずしい青春の哀歓。純情可憐な踊り子と“私”との清らかなふれあいを詩情豊かに描く、川端康成の代表作。万華鏡のような短編集『掌の小説』から、「バッタと鈴虫」「有難う」「母」「日本人アンナ」「雪隠成仏」をセレクト。
著者等紹介
小田切進[オダギリススム]
1924~1992年。文芸評論家。立教大学名誉教授。元・財団法人日本近代文学館理事長。元・県立神奈川近代文学館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Sayaka
7
          
            小5向け国語の題材で使われていたので読んでみた。職業差別というか、踊り子さんって花魁みたいな感じだったのかしら。14歳と学生だったら当時はアリだったのかな。この2人再会できるといいな。2021/06/07
          
        紅茶派
1
          
            伊豆の踊り子は実際にあったことから、余計なところをそぎ落としてそぎ落として、栄吉と薫との交流のみを残した話なので、説明不足と感じる部分が多く、大人でもわかりにくいと感じました。年下の男の子と遠距離恋愛中の主人公の青年が、かわいい踊り子の女の子に心が動き、新鮮な驚きを感じながらも、下田港で別れて東京行きの船に乗り、そこで知り合ったばかりの、年下の男の子と肌を温めあう、という両方いけるぞ、というのが隠れた主題でもあると感じました。掌の小説の有難うさんと少女のその後の展開も、大いに気になりました。2022/05/07
          
        白亜
1
          
            三冊目。全体的にほんわりした話でした。今回は短編集が特に面白かったと思います。私が気に入った話は「有り難う」です。いつも礼を言う車掌の青年が有り難うさんと呼ばれる話です。なんてことはないんですが笑顔の描写に暖かくなりました。伊豆の踊り子は学生が旅芸人の一団と心通わすことによって隣人と家族のような温かな心で付き合うことができるようになった…というような流れだったかと。旅をしながらこんな人達に会えたら楽しいだろうなあ。結局旅費が底をついて江戸に帰ってしまうわけですが、彼と彼女が再会できるのかどうか気になります2010/09/05
          
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