内容説明
山嵐、狸、赤シャツ、野だいこ、うらなり、マドンナ…。おなじみの登場人物を向こうに回し、無鉄砲な坊っちゃんが大活躍!夏目漱石の小説中で、最もポピュラーな一編。
著者等紹介
小田切進[オダギリススム]
1924~1992年。文芸評論家。立教大学名誉教授。元・財団法人日本近代文学館理事長。元・県立神奈川近代文学館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tamami
51
題名に『坊っちゃん』とある本を読んだのは、確か小学生の頃だった。粗筋が主といった子ども向きの要約本で、天ぷらだのバッタだの場面では大いに笑ったものだ。今回の漫画版では、粗筋は兎も角、登場人物の心情を表情や台詞に見ていくのだが、やや皮相な感じがしたのは、漫画以前に人物の気性や考え方が、現代ではよく解らなくなっているからではないか。改めて全集本に当たってみたが、当時の文章が醸し出す雰囲気まで漫画で表現するのは難しいように思えた。ただ、忘れかけていた名作を思い出し、原作に向かう一助としては格好のものと思われる。2024/11/21
読み人知らず
4
漫画だと通して読みやすい。こういう性格だったんだな。夏目漱石のなかにこういうキャラクターがいたことが不思議である。2014/08/10
juni
2
無鉄砲だけど、正義感あふれる坊っちゃん。四国の中学に赴任することになり、そこの生徒や教師たちと衝突したり、打ち解けたり…。*当然タイトルは知っていたけど、読んだことがなかったので、まずはマンガで読んでみた。こんな内容だったんだな。みんなにそれぞれあだ名をつけて、自分の信じていることにまっすぐに突き進む。仲間だったらいいけど、敵だったらいやだなぁ~。2012/03/09
白亜
2
2冊目。坊っちゃんという題からお高い少年を想像していましたが、人に影響されやすい感情の起伏が激しい人でした。人間のいろいろな面が見られる作品。人の上っ面やずるがしこさを知って、真に揺るぎない綺麗な心の有り難さを知る、というような話だったと思います。清さん凄い人だなあ…。感想としては、個人的に坊っちゃんは好きになれない性格だったのでやりたい放題やって清に泣き付いて終わり、というなんとも未消化な印象でした。2010/09/05
紅茶派
0
「坊っちゃん」で検索しても全然出てこないと思ったら、「坊ちゃん」で登録されていたとは! これはひどい。 まんがだと面白くなるかと思いきや、残念ながら原作の面白さが全く伝わってこない内容でした。原作の完成度が高いと、やっぱりこうなるかな。 これから読む方は、文庫本か漱石全集で読んでください。2021/09/01




