内容説明
「ことば」ひとつで変わる学びの場―。教師に必要な話し方・聴き方の基礎・基本を授業づくりの第一人者が実例を交えながらていねいに解説。
目次
1 あなたは、どんな話し方、聴き方をしていますか?(子どものおしゃべり、話しかければ止みますか?;あなたの話、子どもたちは本当に聴いていますか?;子どもの目を見て話していますか? ほか)
2 授業を変える話し方・聴き方(間違いに存在する子どもの考えが聴けたとき;予測を超える子どもの考えを受け取れたとき;聴き続けて、子どもとのつながりが生まれたとき ほか)
3 ことばがつながりと信頼感をはぐくむ―子どもと、保護者と、同僚と(子どもの心を解きほぐす教師の語りかけ;子どものやる気を引き出す教師のことば;信頼感をはぐくむ保護者との対話 ほか)
著者等紹介
石井順治[イシイジュンジ]
1943年生まれ。三重県内の小学校で主に国語教育の実践に取り組むとともに、氷上正氏(元・神戸市立御影小学校長)に師事し「国語教育を学ぶ会」の事務局長、会長を歴任する。その後、四日市市内の小中学校の校長を務め、2003年3月末退職。退職後は、佐藤学氏と連絡をとりながら、各地の学校を訪問し授業の共同研究を行うとともに、「東海国語教育を学ぶ会」の顧問を務め、「授業づくり・学校づくりセミナー」の開催に尽力している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
み
8
子供のどこを見つめるか、ということが大切なのだなと感じた。そのための、聴く姿勢。第二部の、授業の様子はとてもためになった。どうしたらこんな国語の授業ができるのか、最初の発問はどんな言葉だったのか、知りたい。2020/11/04
Ryuya Matsumoto
8
仕事に関わる読書。読書に限らず、どちらかというと僕は仕事と趣味の境界がよく分からなくなるような働き方をしています。「楽しそうで幸せだね」と言ってくれる人がいます。「忙しくてたいへんだね」と言ってくれる人もいます。それは、その人の「仕事」のとらえ方によるんじゃないかな。2016/12/31
生ハム
6
聴くということは、単に教師の言葉を減らすことではない。 聞きやすい話し方は、単なる方法ではない。 話すこと、聴くことに対して、もっと誠実に向き合う必要性を感じさせられた一冊。 目の前の「その子」と真剣に関わったとき、 こんな結果になったよ、こんな現れがみれたよ、という具体例を積み上げた先にしか、「抽象的なこと」は語れないのかもしれませんね。 その具体例を積み上げて、自分で抽象化していくことで、 自分なりの教師観だったり感性だったりが磨かれていくのだと感じました。 2014/02/02
AKO
4
やっぱり言葉って大切。プラスにもマイナスにもなる。色んな素敵なエピソードがのっていたけど、先生の力量で本当に子どもって変わってしまうんだなというのと、でも同じように真似しても、違う人がやったり相手が変わったりすると、同じ結果にならない場合もある。経験値、人柄、センス、気持ち、色んな要素が結びついてのことだと思う。2025/04/26
ふうてんてん
3
心を傾けて全身の感覚を使って、聞くこと。これにつきますね。話過ぎてしまう自分に反省。2014/10/18