内容説明
没後50年・生誕130年、変幻する風貌。荷風には、さまざまな時代があり、さまざまな風貌がある。どれが本当の姿なのか、その謎を解きほぐしながら、仮面の下の実像に迫る。興味尽きない作家論集。
目次
1 生活者・荷風―生活記録とその周辺
2 探検家・荷風―荷風がいた東京
3 文学者・荷風―反近代の作品世界
4 抵抗者・荷風―同時代への抵抗
5 耽美家・荷風―江戸趣味と女性遍歴
6 戯作者・荷風―秘められた願望
著者等紹介
柘植光彦[ツゲテルヒコ]
1963年東京大学文学部仏文学科卒業。1971年東京大学大学院国語国文学専攻・博士課程満期退学。現在は専修大学名誉教授、現代文学会代表世話人。修士論文は永井荷風研究。その後現代日本文学の研究に進み、大江健三郎・三島由紀夫・埴谷雄高・福永武彦・安部公房・吉行淳之介・島尾敏雄・遠藤周作・筒井康隆・井上ひさし・村上春樹・村上龍・吉本ばなな・高橋源一郎・島田雅彦・小川洋子など多数の作家に関して論文を発表した。アニメ・マンガ・映画・JPOPなどポップ・カルチャーにも詳しい(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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