内容説明
未知の文化・文明との双方向的接触を実現したパイオニアの歴史。グローバルな活動を展開した「イエズス会」をキーワードに、国別や時代区分など従来の歴史叙述では扱えない事実への新たなアクセスを切り拓く。
目次
第1部 異文化交流の再検討―ザビエルの時代と文化的混淆の考察(一六世紀及び一七世紀アジア文化の相互関係 ほか)
第2部 イエズス会宣教師の活動舞台(インドにおけるイエズス会と非キリスト教徒の宗教間対話―その成功と挫折 ほか)
第3部 現地観点によるイエズス会宣教の諸問題―文化の順応と反発の諸相(正当か一致か?―ケララ地方における聖トマス・キリスト教徒とイエズス会の邂逅 ほか)
第4部 宗教間対話の諸相(インドにおけるイエズス会員とムスリムの遭遇 ほか)
第5部 言語問題の諸相(ゴアにおける教育とコンカニ語研究に対するイエズス会の貢献(一五四二~一七五九) ほか)