内容説明
本書は、体験をめぐる今日の問題状況を出発点に、体験とはいったい何であり、その教育的意味がどこにあるのかを探った。そして、そのことを通して、教育の活性化の方向を探った。さらに後半では、子どもの生活や体験の具体的な姿を、いろいろなエピソードをもとにして描き出してみた。最後に、子どもと現実の世の中とが直接的に向き合う学習としての「総合的学習」の在り方を、体験を軸に構想してみた。
目次
第1部 いま、子どもの体験は(いま、なぜ「体験」なのか;基本的生活習慣;人間関係と共生 ほか)
第2部 野外体験が子ども文化をつくる(あいさつ;つつむ;青首大根 ほか)
第3部 総合的学習と体験(「総合的な学習の時間」の創設;何をねらい、何を扱うか;総合的学習と体験)