内容説明
本書では、我が国の地方自治を支えている交付税制度について、具体例や図表を多用しながらできるだけ易しく解説しました。
目次
第１章 地方交付税の仕組みと機能のあらまし（地方交付税はなぜ必要か；地方交付税はどんな性格の税なのか；地方交付税制度の基本的な仕組み；地方財政計画のあらまし）
第２章 普通交付税の算定の仕組み（算定の基本理念；財源不足の算定；基準財政需要額の算定方法；基準財政収入額の算定方法）
第３章 地方交付税の生い立ちと最近の状況（我が国における財政調整制度の簡単な歴史；平成１０年度の普通交付税の決定状況）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kesu
1
これまで読んだ地方交付税の解説本のなかで最も平易に地方交付税の必要性について記述されていると感じた。ただ、平均11年(1999)年出版であるため内容が古いのは否めない。都道府県の留保財源率が現在とは異なっていたり、臨時財政対策債が存在しなかったりする。それでも財源調整制度がなぜ必要なのかや千差万別の自治体の財政需要を捕捉するために現在のような算定方法が採用されたことなど普遍的な交付税の論点についてはコンパクトに解説されている。2023/12/01
