内容説明
「国際人を育てる」とはどういうことか、と問われて答えられる人はどのくらいいるだろうか。そもそも「国際人」などという人間はいるのか、「日本人」と「国際人」は違うのか同じなのか、「国際人を育てる」とはどういうことなのか、どのような教育方法・教育課程によって「国際人」は育つのか、などということを考えてみようとしたのが本書である。そのために、現在の日本をめぐる「国際化」「情報化」「国際人」などという現象の解明、欧米における「国際人を育てる」動きについての検討、アジアの中の日本ということの意味、などを考えるとともに、学校教育として「国際人を育てる」ことの一環として行われている「小学校での英会話を中心とする外国語の授業の試み」や「国際理解教育」、「社会科」での取組み、「海外日本人学校」や「帰国子女教育」の動向などを検討した。
目次
第1章 「国際人を育てる」ということ
第2章 「国際理解教育」の理論と実践
第3章 グローバル・エデュケーションのアクティヴィティの可能性―「異邦人」から「隣人」への歩みの中で
第4章 社会科を中心にした「国際人を育てる」授業
第5章 小学校での英語教育の実践事例
第6章 世界の中の日本としての国際人養成
第7章 異文化理解・人権尊重と国際人養成
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