内容説明
本書は、当初、養護教諭に書くテーマを決めていたが、結果的には小学校の低学年と高学年、さらに中学校と、それぞれの年齢からくる子どもの問題の差が微妙に出て、分布に偏りが生じた。しかし、あえて再調整を行わなかった。つまり、年齢や学年からくる子どもたちの出す叫び声の差が、そこに見事に表れているからである。したがって解説も同じ症状や状態に対しても、それぞれの年齢に応じた書き方をしている。本書の特徴は、思春期にさしかかった子どもたちの叫びが伝わってくること。中には、低学年で出すべき問題を出せずにきたので、低学年編で出てくるような問題を遅まきに叫んでいる子どももいる。その一方で、中学生的な問題の芽生えも感じさせる。
目次
序 子どもの問題を知る―現代日本社会の子どもを取り囲む環境
1 心と身体はどんな関係?
2 先生には話しやすいな…〈事例集〉