内容説明
史上最大のえん罪事件。無罪判決まで4年半、平穏に暮らしていた大勢の人々にふりかかった事件の真相。
目次
1 無罪判決まで四年半―こんな事件が二度と起こらないために
2 検察官の主張・弁護人の主張-起訴事実のあらまし、争点及び判決結果
3 捜査に対する基本的疑問―平野氏と京極氏の関係及び犯行の動機・原因は?
4 発見されなかった物的証拠―日記、手帳、カレンダーの記載はなぜ無視されたのか?
5 恩赦を拒否した人々―事件の事実関係及び捜査・公判経過等
6 高齢者に早く無罪判決を―弁護側立証は必要最小限度の立証にとどめたこと
7 暴走した見込捜査―見込みと予断が事件を作り上げていった
8 「自白」調書が作られる―饗応事件について
9 幻の平野方役員会会合―現金及びバウムクーヘン供与事件について
10 逮捕され、身柄を拘束されて―平野一郎氏の場合
11 「バウムクーヘンの購入」をめぐって―実在しない「バウムクーヘン購入」の調書化
12 市長は起訴されなかった―起訴対象者の選別の問題