内容説明
情報社会の中で生活する私たちも、国法が制定された機会に個人データにかかわるプライバシー問題とは何なのか、出発点に立ち返って考えてみる必要があるように思われる。そのためには、具体的な事例を多く集め、分析し、問題の核心を体系的に説明する必要があるが、著者の知る限りでは、そのような国内文献は極めて少ない。本書は、そのような部分をカバーし、具体的な材料を提供させていただくという趣旨で、主に、アメリカプライバシー保護調査委員会の報告書を基にアメリカのプライバシー事情を紹介したものである。
目次
プライバシー保護に関する政策―アメリカ・プライバシー保護調査委員会報告書第1章
社会保障番号
メイリング・リスト
1974年プライバシー法施行状況に関する第5回(1979年)大統領報告
アメリカにおけるプライバシー事情
照合と検証―行政能率と個人の権利
1987年コンピュータ・マッチング、プライバシー保護法案についての政府見解
1988年コンピュータ・マッチング、プライバシー保護法(P.L.100‐503):1987年コンピュータ・セキュリティ法(P.L.100‐235)
ホワイトハウスのOA
アメリカにおけるハイテク利用の動向
スウェーデンにおけるプライバシー保護
英国1984年データ保護法について