内容説明
本書は、人の肖像に関する日本の判例を集めたもので、筆者が知り得た昭和63年までの判決決定を全文掲載し、参考文献、短い解説を加えている。
目次
撮影拒絶権としての肖像権(警察官によるデモ行進撮影;警察官による逮捕状、収監状執行の際などの撮影;国鉄の労務紛争と国鉄当局による写真撮影;民間会社の労務紛争写真撮影;新聞記者による撮影;自動速度監視装置と肖像権;パンツ姿での進行に対する損害賠償)
利用拒絶権としての肖像権(週刊誌、雑誌掲載に対する損害賠償請求;ニュース映画テレビニュース放映に対する損害賠償請求;写真・録画テープの証拠利用)
肖像営利権(テレビコマーシャルへの無断転用;メダル、テレフォンカード、キーホルダーなどへの無断利用;広告への無断転用;肖像価値信頼に対する損害賠償請求)
その他(弁護士撮影フィルムを警察官が感光させたことについての損害賠償請求;写真週刊誌記者の執拗な撮影行為とこれに対する暴行による反撃行為;法廷内での写真撮影;境内地での写真営業;気球に“肖像権”はあるか;長尾鶏と写真の独占撮影;プライバシーの権利)