内容説明
今日、われわれの子どもたちは、その多くがいろいろな形の塾に通っており、塾に通わない子どもたちも、多かれ少なかれその影響を受けている。なぜ学校と塾という、教育の二重構造化が進んでいるのか。今後の対応を含めて、塾通いは今日の教育の最も大きな問題の一つであり、また深刻な社会問題の相を呈しているといえるだろう。われわれの調査研究は、いうところの「学校と塾の教育の二重構造」が抱えている諸問題、塾の存在理由や果たしている役割、学校と塾との関係などについて、親や教師、それに子どもたち自身がどのように考えているか、その意識を多角的に探ることを企図している。
目次
序章 教育の二重構造―学校と塾
第1章 調査の概要
第2章 調査の対象となった学習塾の実態
第3章 「塾教員調査」および「学校教員調査」結果の分析
第4章 「保護者調査」結果の分析
第5章 「児童・生徒調査」結果の分析