出版社内容情報
フランケンシュタインが創りだした怪物は、醜く孤独なために次々と人間を襲う…。怪奇物語の傑作。
内容説明
科学者ビクター・フランケンシュタインによって作りだされたのは、世にも恐ろしい怪物だった。背丈が2メートル半ほどもあり、ひからびたようなはだには血管がすけてみえ、みにくい顔をしていた。だれからも理解されない、孤独な怪物は、その苦しみから、ついに人間たちに復しゅうをはじめた。小学校中・高学年むき。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三丁目の書生
3
翻訳者の山主敏子さんは長年にわたって古典文学を児童書として翻訳されてきたベテランだけあって格調高く端正な文体です。本書は80近い年齢になってからの仕事ということになります。 スズキコージさんの挿絵はごちゃごちゃとした線が一杯書き込まれて黒っぽくて不気味です。 普通の人物も何となく細長くてデッサンが狂っていて不気味です。証言台に立つ気の毒なジュスティーヌは綺麗なんですが、魔女狩りに遭った魔女という感があります。 https://sfklubo.net/frankenstein/2022/03/27
ぷりけ
3
知らなかった!フランケンシュタインって、怪物を作った人の名前だったのか!! 児童書なので、簡素に書かれているとは思うのだけど、最後は悲しい結末だった。2014/02/05
kirbypopopo
1
読んでみたいと思っていた時にちょうど図書館で見かけたので借りました。 フランケンシュタインが博士の名前という知識はありましたが、話の展開が想像していたものと違っていて驚きました。 児童書なのであっさりとしていましたが、怪物とフランケンシュタインの互いに心から憎み執着する関係性には重々しさがあります。 おそらく省略されていたシーンもあるので、近い内に他の文体でも読んでみたいです。2019/02/24