出版社内容情報
リリーは白いねこ。ともき君の家族に可愛がられているが、女の子がともき君に会いに来ると怒ってしまう。最近、ほっそりした白いねこを見かけると、リリーはなぜか胸が苦しくなる…。心の美しさにも目覚めたねこの物語。
内容説明
わたしは白いねこ、リリー。たけださんのいえで、かわいがられている。ともきくんのベッドにわたしが入ると、「ずっといっしょだよ」ってだきしめられる。でも、ちょっとだけしんぱい。ともきくんに会いに女の子がときどきくるから…。ねえ、ないしょのはなしをしてもいい?さいきん、ほっそりとした白いねこがとおるの。そのねこをみると、なぜかおいかけたくなる。どうしたらいいの?小学校1・2年生に!
著者等紹介
くさのたき[クサノタキ]
草野たき。神奈川県生まれ。実践女子短期大学卒業。『透きとおった糸をのばして』(講談社)で、講談社児童文学新人賞、児童文芸新人賞を受賞。『ハーフ』(ポプラ社)で日本児童文学者協会賞を受賞
よしむらめぐ[ヨシムラメグ]
大阪府生まれ。大手前女子大学(現・大手前大学)卒業。『まめざらちゃん』(白泉社)で第7回MOE創作絵本グランプリを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遠い日
3
どうやら多頭飼い崩壊で窮状にあったらしい白猫のリリー。今はたけださんの家で大切に飼われている。自分が美しいことをじゅうぶんに知っているリリーは、汚い外猫を毛嫌いしている。美しさを保つための努力も惜しまない。そんなリリーが外を歩く美しい猫に気が引かれ、つい追いかけて外に出てしまう。とある茂みの中にいた親子の猫を見つけ困っているところをいつも見ている野良猫に助けられる。子猫の汚い体を舐めてやり、お姉さんとしての自覚も持つ。帰った家で、引き取った子猫をなんやかやで世話するリリー。過去を呑み込んだのかな。2024/11/28