内容説明
パパとの思い出のスケートボードに乗って、川ぞいの道をゆっくりとすべっていた葵。そろそろ帰ろうと思ったとき、クラスメートの涼と、そのお兄さんに声をかけられた。ふたりがスケボーの練習をしているスケートパークが取りこわされるかもしれなくなり、その存続のために開くスケボー大会に出てほしいというのだ。断りきれず、葵は大会に出ることに…。葵の挑戦がはじまる!3・4年生から。
著者等紹介
あさだりん[アサダリン]
東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本児童文学者協会会員、信州児童文学会会員
酒井以[サカイサネ]
イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
LUNE MER
19
娘に「面白いからパパも読んで!」と薦められたので一気読み。とある流れでスケボー漬けの3ヶ月間を過ごす少女の話なのだけど、周りの大人の協力も得ながら懸命に練習する姿を見ていると心が浄化されるね。しかし、数年前におねだりされて買ってあげたスケボー🛹、物置の中で埃をかぶってるよな、我が娘よ。2024/07/08
白雪ちょこ
9
スケボーの事が詳しくなれる、爽やかな物語。 ただのスポーツ小説ではなく、家族間の問題や社会問題など、シリアスな部分も挟まれている。 なかなか涼に対して素直になれない、主人公の葵。 小学生らしい、意固地になってしまう部分や意地悪をしてしまうところ、「何で?」と連呼するとこなど、子供らしさも十分に描かれていた。 最後の所は、ソコまで詳しく描かれてないがハッピーエンドなのは間違いない。 未来は明るいというオチで、良かった。2024/06/11
ねこ
6
スケートボードに夢中になる子どもたちの物語。家族の問題や社会的な問題も重層的に。2023/10/08
You
2
2024県課図中学年■スケボーを頑張る話、と聞いて全く興味が湧かなかったが、意外や意外に面白かった。リアリティに欠ける母のキャラも鼻につかず、名コーチとしてうまくハマっていた。葵サイドの背景があっさりしていて、必要以上に悩める子供設定にしていないのも良かった。それと対を成す涼サイドの切実でローカルな理由によるモチベーションもアツい。スケボー用語が頭の中でイメージできないのが残念。えてしてスポ根ものって、あらすじだけでは全く読む気にならない。そしてなんやかやで手に取って、実際読んでまんまと涙するのである。2024/06/12
たしゆれあ
2
涼はスケボーをやっている。いつも練習してるスケートパークが取り壊されるかもということになり、署名活動をしている。葵も署名をたのまれたが、涼の頼みは聞きたくない。実は葵もパパと一緒にスケボーをしたことがある。久しぶりに乗ってみると、涼の兄さんから声を掛けられて、スケボー大会に出ることになった。涼に勝つために初心者だが3ヶ月頑張って挑戦することにした。 葵の家族の話やスケボーにちなんだ周りの人たちとのお話。2024/02/14