内容説明
本当の勇気が何かを教えてくれる絵本―。ちいさなくろねこは、ほかのねこたちから仲間はずれにされていました。高い所がこわくて、よわむしとか勇気のないやつといわれていました。そんなくろねこにもたったひとり、友だちがいます。それは一度も空を飛んだことのない、ことりさんです。くろねこがことりさんのためにしたこととは…。
著者等紹介
なかえよしを[ナカエヨシオ]
1940年、兵庫県神戸市に生まれる。日本大学芸術学部美術科卒業。1973年、国際青年美術家展外務大臣賞受賞。作品に『ねずみくんのチョッキ』(ポプラ社/講談社出版文化賞)などがある
上野紀子[ウエノノリコ]
埼玉県に生まれる。日本大学芸術学部美術科卒業。1973年、『ぞうのボタン』を米国ハーパー&ロー社より出版(のち冨山房から日本版)。夫・なかえよしをとコンビを組んだ個性ゆたかな絵本が多数ある。作品に『いたずらララちゃん』(ポプラ社/絵本にっぽん賞)など。2019年に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
37
猫と鳥、大好きなものだったので手に取ったら切ない話だった。お互いを思いやる2匹の優しさがいい。切ないけれど一時でも、楽しい時間を過ごせたから良かったんだと思う。絵もとてもピッタリだった。2023/07/09
そら
29
お話は子供向けじゃないし、すっきりしない、やるせないんだけど、なんてったって絵が良い!可愛いすぎる!2023/03/25
あおい
12
臆病で仲間から馬鹿にされている猫。友達は飼われている小鳥。二人はとても仲良しでお互いを思いやっていたけれど…勇気がなくて出来なかったことも友達のためなら力を出せたりする。切ないお話でした。2023/09/26
いっちゃん
12
切なすぎる。自分のせいで、仲良しの友達が死んだと思ってしまうよね…。2021/02/05
ヨシ
11
読み友さんのステキなレビューに惹かれて読んだ、感動的でせつない絵本でした。高い所が苦手な黒猫はみんなからバカにされて、いつも一人ぼっち。そんな黒猫にも友達の小鳥がいて。鳥籠の中にいる小鳥の空を飛んでみたいという願いをかなえてあげた黒猫は、次の日死んでいる小鳥を見つけ…黒猫と小鳥の禁断の友情は胸をうつ。黒猫が怒られないように鳥籠に戻る小鳥も、小鳥の願いをかなえてあげようと必死な黒猫も、相手のことを一番に考えている本当の友だち。ラストの黒猫の行動は涙なしでは読めない。大人にこそ読んで欲しい絵本でした。2023/10/08