内容説明
ありのままの自分を好きになれる絵本―。すてられた子犬のジョンは、おかあさんねこにひろわれて、ねこのきょうだいたちといっしょに育てられます。姿がちがい、ニャーンとなけないジョン。「ぼくはねこだよ」とうったえますが、きょうだいたちからはからかわれつづけます。たまらなく悲しくなったジョンは「ニャーンとなけるようになったらかえってくるよ」といって家を出ます。ところが、その小さな旅のあいだ、ジョンのそばにずっといてくれた子ねこがいたのです。
著者等紹介
なかえよしを[ナカエヨシオ]
1940年、兵庫県神戸市に生まれる。日本大学芸術学部美術科卒業。1973年、国際青年美術家展外務大臣賞受賞。作品に『ねずみくんのチョッキ』(ポプラ社/講談社出版文化賞)などがある
上野紀子[ウエノノリコ]
埼玉県に生まれる。日本大学芸術学部美術科卒業。1973年、『ぞうのボタン』を米国ハーパー&ロー社より出版(のち冨山房から日本版)。夫・なかえよしをとコンビを組んだ個性ゆたかな絵本が多数ある。作品に『いたずらララちゃん』(ポプラ社/絵本にっぽん賞)など。2019年に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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馨
32
絵が可愛い。猫の兄弟として他の猫と一緒に育った表紙向かって左のジョン。鳴き声も、顔の形もみんなと違うけど、一緒に育った兄弟には変わりない。確かに。人だって、私も子供のころ学校で仲良くしてい同級生に、変わった子っていたけれど、何とも思わなかったもんな。出会ったアヒルもよかった。2020/02/02
どあら
27
図書館で借りて読了。表紙の絵の可愛さに惹かれました(*^^*)2020/08/20
こふみ
23
犬版現代風「みにくいアヒルの子」なんですが、優しい気持ちになります。 アヒルより犬や猫の方が子ども達分かり易そう。2020/03/08
る*る*る
23
よかったね、ジョン!初版を読んでなかったので、一つ一つのセリフの可愛いさに反応しながら読了。男の子の言葉のある絵本は、声を出しながら読みたくなる。ほぼ、ほぼ「みにくいアヒルの子」と同じですが、上野紀子さんの絵は子ども達も親しみが湧くでしょう。小学生の人権週間本に勧めたい。こういうわかりやすく、親しみやすい話を読んで欲しいです。2020/02/10
ヒラP@ehon.gohon
17
お母さん猫に拾われて育てられたジョン。 いつか自分は犬だって解るのだろうか。 でも、兄弟猫と仲良しであることには変わりはないですね。 兄弟猫と、自分の違いに悩んだことも気にならなくなりましたね。 それが愛。 人間世界でも大事なことですね。2020/03/25