出版社内容情報
ラルフと仲間達は、ささやかな夢を見ながらそれなりに楽しく過ごしていたが、ある時、殺処分される危機に!
ハッピー・ポーズには保護動物が沢山いる。中でも五番犬舎の犬たちは変わり者だらけだ。ラルフと仲間達は、ささやかな夢を見ながらそれなりに楽しく過ごしていたが、ある時、殺処分される危機に! ラルフに幸せは訪れるの?
内容説明
ぼくの仲間を紹介しよう。ジョーク大好きなお調子者、ジャックラッセルテリアのミッチ。つややかな毛並みで、犬にはやさしいボーダーコリーのベシー。一日寝てばかりいる、気むずかしい長老、ホワイト・イングリッシュ・ブルドッグのフレッド。そして、ぼくはいろんな犬種がまじった雑種犬、ラルフ。ぼくらはここ、動物愛護センター“ハッピー・ポーズ”に何年もいる。こんなぼくらにだって、ささやかな夢がある―。
著者等紹介
マクニッシュ,クリフ[マクニッシュ,クリフ] [McNish,Cliff]
イギリス生まれ。「魔法少女レイチェル」シリーズ(全3巻・理論社)でデビュー
浜田かつこ[ハマダカツコ]
大阪生まれ。大阪府立大学卒業。電機メーカー勤務を経て翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミーコ
54
人間の都合で飼えなくなった犬を『動物愛護センター』で引き取り 新しい飼い主に引き取ってもらうお話でした。 虐待にあっていた犬や、繋ぎぱなしにされてた犬 、それぞれ個性があり、顔に酷い噛まれ傷をを持つライフだけが最後まで引き取り先が見付からずヒヤヒヤでした。やる気の無かったスティーブも徐々に成長していく姿は見てて気持ちが良かったです。心を開かなくなった犬も愛情を持って接してあげると 変わって行ってくれる。 ビッキーさんが解雇になり どうなる事かと思いましたが 最後にはホッコリ・・・ 素敵なお話でした。2015/09/29
はる
50
飼い主と悲しい別れ方をして、顔には酷い傷跡のある雑種犬のラルフ。もうずっと長い間動物の保護施設で暮らしているが、それでもいつの日にか新しい飼主が現れることを待っている…。児童書らしい明るいタッチだが、心に傷を持つ犬たちの懸命な想いが切ない。同じ犬舎の仲間の犬たちとの友情や、施設の人たちの必死の努力に胸が熱くなる。犬たちの運命にハラハラする展開の連続だが、ラストはとても爽やか。あたたかい物語です。おすすめ。2018/06/21
ぶんこ
36
とてもとても良かったです。犬たちが健気で、仲間思いなのに泣けました。特にラルフとミッチがクレアの家に引き取られる時に、お互いが相手が選ばれるようにと気遣うあたりは涙腺崩壊。保護犬・猫の里親を探し、世話をする施設で働く人々の愛情の深さも凄かったです。殺処分ゼロに向かって頑張るビッキーやスティーブ、ジェンスと、犬たちの関わりを読んで、犬も子どもと一緒で、親次第なのだなと痛感。最後はどの犬も素敵な親に恵まれたのがなによりでした。2018/09/30
東谷くまみ
28
図書館の返却棚で目に止まりあらすじを読んでみたら…「ハッピー・ポーズ」!なんとすずをレスキューしてくれたボランティア団体さんと同じ名前!こちらはアメリカの保護施設だけど嬉しくて胸に抱きかかえるように持ち帰った😊保護された子達の夢…それは「新しいお家に帰ること」愛しい飼い主さんの側で眠り、カリカリに野菜やお肉をトッピングしてもらい、いたずらが見つかった時は困ったちゃんだなぁ!って笑い合う…僕たちが約束してほしいのはただ一つ、‘’いつまでもずーっと一緒に暮らすこと‘’。→2022/07/04
にゃも
9
動物愛護センター『ハッピーポーズ』の五番犬舎、そこには「見込みなし」というレッテルを貼られた犬たちがいる。犬同士の会話と犬舎の責任者であるエミリーのおかげで軽妙なお話のような滑り出しだったが、犬たちの心のうちが明かされるにつれだんだん涙腺が緩み始め『闘犬ソア』のあたりで崩壊した。とは言え、とても素敵なお話なのでたくさんの人、特に子供たちに読んでほしいと思う。犬や猫と暮らしたいと思った時、保護センターから引き取るという選択肢がもっとメジャーになるよう願いを込めて。2016/03/21
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