内容説明
みてみて!いっぱいさいてるよ!ふしぎにみちたタンポポの一生を美しい細密画で描いた絵本。タンポポの観察に役立つヒントがたくさん!
著者等紹介
荒井真紀[アライマキ]
1965年東京生まれ。駒沢大学仏教学部禅学科卒業。1981年16歳の時より、熊田千佳慕氏に師事する。1984年第1回国立科学博物館主催ボタニカルアート展佳作に入賞(同展第2~4回3年間入選)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
101
これはすごい。美しい表紙をめくると、冬の冷たい地面にはいつくばった葉だけのタンポポからお話がスタート。次はタテの見開きを使って、タンポポの地中深くのびた根を視覚化。そして春が来て、芽が出て、花が咲き、綿毛になって実が飛んで行く過程を、非常に細やかに、丁寧に、科学的に、しかし平易な言葉で説明してくれる。タンポポの一つ一つの花びらをばらして並べた絵や、一本ずつ描き分けられた200本の綿毛は圧巻。科学絵本としても、たんぽぽという一つの花の命の物語としても、美しい芸術作品としても、一級の作品だと思った。2016/03/26
seacalf
64
いつでもどこでも見かける、野に咲く花でいちばん身近な存在のたんぽぽ。なのに、この絵本を読むとがらりと印象が変わる。驚くほど地中深くまで根を張った姿からして度肝を抜くが、たんぽぽの成長の姿もとても丁寧に丁寧に描いていて、その生態をドラマチックに感じさせてくれる。幼い頃にこの絵本を読んでいたら、また見る目が変わったに違いない。今度道端で見かけたらぜひ手に取って観察してみたくなった。2023/06/14
takaC
43
ブラティスラヴァ世界絵本原画展にて読了。この緻密さには圧倒された。2019/03/03
booklight
42
表紙の絵から、くるんとしためしべがしっかり描かれていて、これはと思って手に取る。独特の質感、葉の付け根の断面や小さな花の分解など科学的な視点もあって、たんぽぽが違う花に見えてくる。綿毛の変わり方は、まるで青虫、さなぎから蝶になるようにも見え、ちょっと感動。たんぽぽにも物語があるんだなと。2021/05/29
chiaki
41
2017年のブラティスラヴァ世界絵本原画展で金のりんご賞を受賞した本作。世界で認められた日本の絵本です!!荒井真紀さん描く科学絵本は、とにかく繊細!柔らかいタッチでありながら、同時に生の力強さも感じます。朦朧とするような緻密な作業の末に、何ヶ月もかけてやっと一枚の絵が完成するのだと、何かで読みました。普段は絶対目にすることの出来ない(想像の及ばない)断面図が見られるのも面白い!地下の世界は特に興味深い。一本のたんぽぽから、多いもので200もの種が飛ばされるとは驚きでした。200の綿毛をふーっしたい!2021/03/31
-
- 電子書籍
- 喰霊【分冊版】 98 角川コミックス・…
-
- 電子書籍
- SERVAMP-サーヴァンプ-【分冊版…
-
- 電子書籍
- ニッポン経済の問題を消費者目線で考えて…
-
- 電子書籍
- MONSTER×MONSTER(3) …
-
- 電子書籍
- ダブル・ハート