出版社内容情報
節分の日の豆まき。今年の豆たちは、オニのお面をつけたおじさんではなくて、世界にいる本物のオニを退治したいと考えた。豆たちは、自転車泥棒、銀行強盗、密猟者、地球の侵略者を撃退。痛快で楽しいオニ退治の絵本。
内容説明
「オニはそと。ふくはうち」まめがとびだすと、おめんをつけたオニはにげだした。でも、せかいにはもっとわるいオニがいる!どうせなら、ほんもののオニをたいじするぞ。まめたちはいったいどこにいくの~。
著者等紹介
森絵都[モリエト]
1968年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。『リズム』で講談社児童文学新人賞、椋鳩十児童文学賞、『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で路傍の石文学賞、『カラフル』で産経児童出版文化賞、『つきのふね』で野間児童文芸賞、『DIVE!!』(全4巻)で小学館児童出版文化賞、『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞を受賞
竹内通雅[タケウチツウガ]
1957年、長野県生まれ。創形美術学校版画科卒業。雑誌『イラストレーション』のコンペで1986年「ザ・チョイス年度賞」大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
69
絵が独特!なんとも言えん味がある。可愛いような、リアルに想像すると、ちょっと気持ち悪いような、おもしろいような、色鮮やかなような。話もユニーク!ホンマに悪い人を、豆が自分で考えて退治するっていう設定はいいし、退治の仕方もなかなか笑えるけど、地球を征服しようとしてる宇宙人が喋ってるのが、関西弁っていうのは、どうなん・・・?!(笑 言っとくけど、関西人は宇宙人とちゃうで!?(笑2013/02/08
鱒子
50
森絵都さん作の絵本。主人公は節分の豆たち。物事をよく考える豆たちが、常識を打ち破り、広い世界に飛び出して悪者をやっつけます。私は、「豆」とはおそらく「子供」の暗喩なのだろうなーと考えています。2017/10/27
パフちゃん@かのん変更
49
森絵都さんの絵本。節分にまかれた豆が一粒一粒自分でよく考えて、本物のオニを退治するお話。段々スケールが大きくなって、しまいには地球を救う!子どもにウケると思います。2013/11/16
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
33
節分の“豆”たちが、ホンモノの“鬼”をこらしめていくという、なんともあっぱれなお話。そんな想像の斜め上を行く森さんのお話に、竹内さんの絵柄が妙にマッチしていて、読み聞かせている自分までページをめくるたびに大笑い。4歳の娘も大のお気に入りの一冊で、ここのところ毎晩読まされてるほど楽しんでくれている。ただ、そんな娘のツボは、豆に顔が書いてあったことらしい。うーん、娘にはまだ豆たちの痛快な心意気は届かなかったか。2013/10/22
杏子
32
4年生、3年生に読み聞かせ。マメが主役で、ものをよく考える豆ということになってて、節分行事を飛び出して、あちらこちらで悪巧みを企てているやからをやっつけて回るお話。変わりだね節分絵本でした。両学年とも、鼻にマメがズボッとヒットしたり、頭にぶつかり、かつらが!!というところにウケてました。読んでても、関西弁が飛び出したり、擬音があったりと、なかなか面白い絵本でした。2017/01/31