内容説明
「コドモにだっていろいろある!」ということをいいたいんだけど、いえないんだよなぁ。リアルでニヒル、でもどこかおかしい小4男子の本音。
著者等紹介
こやま峰子[コヤマミネコ]
東京都生まれ。詩人・童話作家。童謡の作詞、エッセイなど幅広いジャンルで活躍。飢餓や戦争に苦しむ子どもたちの現状を伝えるボランティア絵本も多い。日本童謡賞特別賞、巖谷小波文芸賞、日本児童文芸家協会賞受賞
藤尾まりこ[フジオマリコ]
神戸市生まれ。夙川学院短期大学デザインコース卒業。デザイン事務所、絵画教室講師を経て、夙川学院短期大学美術・デザイン学科に実習助手として勤務。小学館童画新人大賞佳作、講談社童画グランプリ入選、毎日メルヘン画準大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tokotoko
33
児童書のコーナーにあったので、きっとワンパクすぎて悪魔みたいな子が大暴れする話だろうなぁーって思ってました。6月24日から12月27日までの小学4年生の波留季くんの日々が、彼の目線で日記のように綴られてます。どんどん深刻な話になっていって、びっくりしました。でも、厳しい状況でも奮闘し、どんどん日記の中身を濃くしていった波留季くん。自分の中のアクマも経験し、成長していきます。私、アクマは好きじゃないけれど、きっと成長の過程には欠かせないものなんだなって思うことにします。そう思うとがんばれそうです。2014/06/14
遠い日
2
友だちとの行き違い。ボタンを掛け違えたかのように、あらぬ方向へことが進んでゆく。友だちの心中を慮ることができるようになった年齢の子どもの気持ちの揺れが、鮮やかだ。悪魔が心にふいに入り込むその瞬間、そしてそのあとの気持ちの襞が丁寧に描かれている。小品ながら好ましい話だった。藤尾まりこさんの挿絵がとってもよい。2011/01/19
にたま
1
子どもってときどき悪魔にみえるもんね。自分の心をうまく制御できないんですよね。ただ八つ当たりで猫にあたってしまう場面もあったけど主人公はいい子だとおもいました。問題が完全に解決したわけではないですが、心に残る良いお話だと思います。2013/11/16
チタカアオイ
0
【図書館】2009/02/27
Ym
0
娘の本だったけど読んでみたら号泣。 子どもの時ってそうだったよな、大人って何にもわかってないっておもってたよな。 親として心がヒリヒリする内容。 2022/10/05