出版社内容情報
新宿タカシマヤにある銀座木村家にて、ホントに食べられる『おひさまパン』限定販売中です。(200円)
内容説明
おひさまがかくれてしまい、さむくてくらいまち。「それならわたしがとくべつなパンをやきましょう」と、パンやさんがきじをこねはじめると、おひさまパンはふくらんでふくらんで、そしてもっとふくらんで…。
著者等紹介
クレヴェン,エリサ[クレヴェン,エリサ][Kleven,Elisa]
アメリカ・カリフォルニア生まれ。大学卒業後、高校と小学校での教師生活を経て、独学で絵を学び、絵本制作を始める
江国香織[エクニカオリ]
東京生まれ。『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、『ぼくの小鳥ちゃん』で路傍の石文学賞、『こうばしい日々』で産経児童出版文化賞・坪田譲治文学賞などを受賞。絵本の翻訳も数多く手がけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
123
今からの寒い季節にぴったりの絵本。読むと心がじんわり温かくなって、愉快な気持ちになれます。非常にお勧めです。おひさまの姿が見えなくなって、皆が寂しい思いをしているので、犬のパン屋さんがおひさまパンを作るのです。そして思いもかけないことが起こります。このおひさまパンのおいしそうなことと言ったら!ぜひ食べてみたい気がします。と言うか、食べられないのが本当に残念!おひさまパンは、この絵本を読んだ子供たちの心を、ずっと温かくしてくれるでしょう。2016/11/15
馨
92
絵本。パン好きなので読みました。パン屋のわんこの絵や、ワニも喜んでいる絵が可愛かった。情景描写が独特な比喩表現が多いなと思ったら江國香織さんの訳だったのか。優しい感じの文体になっていました。おひさまパン、作ってみたい!と思いながら読んだら巻末にレシピが載っていました。2021/12/26
さおり
57
仕事での読み聞かせのために久々に本棚から引っ張り出しました。江國さんの翻訳だなぁと感じさせる文学的な表現がそこここに出てきて、私は好きやけど今回読み聞かせた子どもたちにはあまりウケが良くなくて残念。2016/03/29
annzuhime
48
図書館本。おひさまが出なくて気持ちが晴れないみんな。おひさまのようにポカポカ温かい大きなパンを焼いたパン屋さん。そのパンを食べるとみんなもフワフワ身軽になって、楽しくなる。江國香織さんの翻訳。言葉選びがおしゃれ。ちょっとおしゃれすぎて、4歳の三女には伝わりにくいことが多かったかな。あの微妙な日本語の表現を理解するにはまだ難しかった様子。私は好きだけどね。2023/03/27
Rosemary*
47
かくれてしまった太陽のかわりに、おひさまパンを焼き始めたパン屋さん。大きく大きく膨らんだおひさまパンはしあわの香りをはこんでくれました。沈んでうんざりしていたみんなは輝きを取り戻し、笑顔で楽しそうです。おひさままでも目覚めました。とても色彩が鮮やかでとても綺麗。こころがほんわか温かくなります。夢のある素敵なお話でした。2014/06/17