出版社内容情報
幼い少女をとりまく四季折々の自然、家族、不安や期待、光と闇、そんな広々とした世界を美しい絵と詩で描いたオランダの絵本!
内容説明
なにげない毎日の風景のなかでめぐる季節のなかで太陽のもとで月や星たちにてらされて―少女の瞳に映ったひろびろとした世界を23編の詩でつづります。オランダを代表する作家と画家がすべての世代の人々に贈る夢のように美しい詩画集。
著者等紹介
ハーヘン,ハンス[ハーヘン,ハンス][Hagen,Hans]
オランダで活躍中の人気作家。1955年生まれ。『Het gouden oog(黄金の目)』で1992年に銀の石筆賞を受賞
ハーヘン,モニック[ハーヘン,モニック][Hagen,Monique]
オランダで活躍中の人気作家。子ども番組の司会者として有名。1956年生まれ。夫のハンスと組んで出版した作品は、11か国語に翻訳されている
テーンクヴィスト,マーリット[テーンクヴィスト,マーリット][T¨ornqvist,Marit]
1964年、スウェーデン生まれ。オランダ、スウェーデンのほか国際的に活躍
野坂悦子[ノザカエツコ]
1959年、東京都生まれ。オランダ語を中心に翻訳者として活躍。「紙芝居文化の会」運営委員
木坂涼[キサカリョウ]
1958年、埼玉県生まれ。詩人、絵本作家。翻訳絵本も数多く手がけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
井月 奎(いづき けい)
27
お日様がかくれたならば、窓を閉めましょう。夜の始まりです。人や物、出来事に一緒にいようね、との思いを言葉に紡ぎ、絵に表したこの絵本をじっと見ていればわかります。私があなたをじっと見て、好きになったからあなたも私を好きになってくれるのです。空には雲がひっかかっています、転べば膝小僧から血がしたたり落ちますし、おばあさんの歯は金ぴかで髪は銀ぴかなのです。じっとそっと見ればこの世はなんて素敵なのでしょう。みんな笑う準備をしています。みんな涙をがまんしていますけれども、こぼれてしまいます。みんなみんな、大好き。2017/06/11
小夜風
23
【図書館】子どもが書いたみたいな詩。凄く可愛らしく書いてあるんだけど、でも実際の子どもはこんな風には書けないだろうな~って思いました。子どもの言葉を書き写したのかな?子どもの目には世界はこんな素敵に見えてるんだろうな~っていう絵が良かったです。2015/07/02
Willie the Wildcat
23
自然、生き物、季節、家族・・・。素直な心情表現。1つ1つが生を成す。夢であり、希望であり、喜びでもある・・・。印象に残るのが「おひさまでてきて」と「めにはみえない」。前者が”感謝”、後者が”安らぎ”を感じさせる。絵も幻想的。少女の表情がとても豊か。特に「おばあちゃん」の表情は愛情一杯!原文が読みたくなる・・・。2013/04/28
ヒラP@ehon.gohon
18
様々な視点から、子どもの気持ちを綴った詩画集。妙に心に響きます。2020/12/01
花林糖
18
少女の大好きが沢山詰っている絵本。テルンクヴィストの優しく温かい絵が素晴らしく、ひまわり のうみ・ちいさな やじるしの絵が印象的です。見返しの絵が可愛い。 2015/11/11