出版社内容情報
「あなたなんて生まなきゃよかった」母の一言で声が出なくなったあすか。祖父母の愛で心と声を取り戻したあすかは、娘を愛せない母の秘密を知る。親の精神的虐待から立ち直る少女を描いたベストセラーのアニメ版です。全国に感動を呼んだ話題作、待望のビデオ化! 小学校中学年
内容説明
「あなたなんて、生まなきゃよかった。」たんじょう日にいわれたママのひとことから、声がでなくなったあすか。でも自然にかこまれたいなかで、じいちゃんの愛にふれ、あすかは、心と声をとりもどします。そしてそこには、あすかを愛せないママのひみつが…。生きるよろこびを知った少女が、学校でのいじめに立ちむかい、家族をかえていくまでの、感動の物語。新聞、テレビで話題の『ハッピーバースデー―命かがやく瞬間』が、長編アニメーション映画になりました。本書は、そのアニメ版にもとづくものです。小学校3、4年生から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
41
レビューを読んで借りてみたらアニメ版でした。原作は未読で、これは少し原作と違う所もあるようです。虐待やいじめについて、色々と考えさせられました。母親のせいで声が出なくなった主人公のあすか。母親もだが、兄の最初のあすかに対する対応にも腹が立ちました。最後はハッピーエンドでしたが、後半からは涙なしでは読めなかったです。今度は原作を読んでみよう。2019/10/31
kazu@十五夜読書会
36
あすかは、誕生日に母親に言われた「あなたなんて、産まなきゃよかった」から、声が出なくなってしまった。でも自然の田舎の祖父母の愛で声をとりもどし、あすかを愛せない母親の秘密も…生きる喜びを知った少女が学校でのいじめに立ち向かい、自分の道を歩き始める。長編アニメーションの挿絵が入っていて、読み聞かせ絵本から読書への入門に最適。あすかが負けずに立ち向かい強くなる心温まる話。読友kozue嬢号泣とアップの小説版と読み比べの為借りる。2013/05/31
いよの缶詰め
5
この本と出会ったのは、高学年の時だった。主人公は、精神的なもので声を失ってしまう。これがアニメ映画版であることを知り、後に原作とコミックも読んだ。やっぱり原作と内容が少々異なるので、アニメ版と原作を読み比べする度に、アニメ版は「なんだか、ずっと暗い部屋に閉じ込められている」気分に陥ってしまう。なんだか少し苦しい。あれ……こっちでは、全然父親出てこないんだ(再確認)2020/10/16
aoko
2
家庭内での精神的虐待から声が出なくなったあすかが、祖父母のもとで声を取り戻し、学校でのいじめに立ち向かう勇気を得る。交流のあった養護学校の友達の死なども通して「生きること」が描かれている。あすかへの精神的虐待は負の連鎖によるものと思われるけれど、全く存在感のない父親、途中までは母親と一緒にあすかをバカにしていた兄、あすかに指摘されるまで娘(あすかの母親)の孤独に気付かなかった祖父母(負の連鎖のスタート地点)にも原因があると思う。2022/04/07
やまさん
2
当時小学2年生だった私に 母が買ってきた初めての児童小説。 精神的なことで声がでなくなるんだ… 養護施設という所があるんだ… 障害を持った子たちってこんな感じなんだ…など 幼い私に沢山の事を教えてくれた思い出深い1冊です。 子供だったからか扱いが雑で この本は手元にはもうありませんが、 成人した今、代わりに子供向けでないver.の ハッピーバースデーを読んでいます。 書評にはなっていませんが、 ハッピーバースデーは、私にとって 母から初めて贈られた大切な小説です。2019/12/25