感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
74
怪談漫画アンソロジー②海や川の水妖系▽[白縫(しらぬい):手塚治虫]東京から故郷の沖中市に帰った伸二は、埋め立てられた海を見て悲しむ。兄は町の顔役になり歓楽街を作ろうとしている。不思議な少女が現れ[怪獣ギョー:楳図かずお]怪獣とあだ名された少年は海で不気味な魚を助ける[ある鯉の話:つげ忠男]大きな鯉を見かけた話[水虎(すいこ)「ゲゲゲの鬼太郎」より:水木しげる]埋められた甕の中身は封印された妖怪[ウラシマ:山上たつひこ]乙姫は水亡を操る[青い鱗と砂の街:小森羊仔]人魚[オバケ:畑中純]夜の川で鯉太郎と会う2023/08/25
読特
31
伝説が語り継がれる「白縫の火」。蜃気楼の一種。乱開発によりみられなくなる。失われる故郷の海に牙をむく自然。津波が襲う。所詮人の力は脆い。金儲けのために、支配できると思うな。冒頭の一話。1971年の作品に込められた思い。当時の世情はそうだったのだろう。…能登を襲った大地震。現代では、寧ろ公共工事が削減され過ぎが問題。自然を支配するためではない。身を守るため。忌み嫌うべきはお金ではない。お金が回ることで命が助かり生活も豊かになる。だが、時代を超えて心はつながっている。「万博」に「IR」。否定したい根底は同じ。2024/01/21
たまきら
20
図書館の普段いかないところにマンガのコーナーがひっそりあったのでそこから借りてきました。ギョーがかわいかった…。2017/06/13
かおりんご
19
漫画。ホラー。幽霊というより、伝説や妖怪系。鬼太郎の話もあった。2022/06/06
ロア
19
「白縫(しらぬい)/手塚治虫」「怪獣ギョー/楳図かずお」「ある鯉の話/つげ忠男」「水虎(すいこ)…ゲゲゲの鬼太郎より/水木しげる」「ウラシマ/山上たつひこ」「青い鱗と砂の街/小森羊仔」「オバケ/畑中純」どの作品も個性が爆発していて味わい深いが、中でも楳図かずお先生のまさかの怪獣ギョーが読めて感激!(*´ω`*)2021/08/14