著者等紹介
中野晴行[ナカノハルユキ]
和歌山大学経済学部卒業後、1993年に『手塚治虫と路地裏のマンガたち』(筑摩書房)で単行本デビュー。『マンガ産業論』(同)で日本出版学会賞奨励賞、日本児童文学学会奨励賞を受賞。『謎のマンガ家・酒井七馬伝』(同)で日本漫画家協会特別賞を受賞。京都精華大学マンガ学部客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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次期伊丹十三賞候補・寺
17
漫画家たちが描いた日本の歴史の2巻。収録作は木原敏江『夢幻花伝』、白土三平『十蔵岩』、手塚治虫『夏草物語』、杉浦茂『太閤記』(抄録)、横山光輝『ムササビ』。『夢幻花伝』は世阿弥の物語(私はこういう昔の少女漫画の絵が生理的に駄目だ)。つまりこのシリーズは源平合戦や鎌倉時代、太平記の話は全くないのである。それはちょっと淋しい気もする。杉浦茂の太閤記は楽しいが、他の杉浦漫画みたいに弾けた内容ではない。一番面白そうな巻なのに何と無く物足りないのは否めない。次巻『江戸町人文化』に期待。2014/05/01
どあら
12
図書館で借りて読了。2017/03/06
剛腕伝説
11
木原敏江、白土三平、手塚治虫、杉浦茂、横山光輝による戦国物。杉浦茂なんぞの画力とストーリー構成力は小学生でも描けるレベルだが、それでも当時は面白かったんだろうな。2023/04/07
こぽぞう☆
11
図書館本。木原敏江の「夢幻家伝」再読したくて借りた。家のどこかにあるはずなんだけどな。他は白土三平、手塚治虫、杉浦茂、横山光輝。全部読んだ。横山光輝辺りまでの読者はチャンバラごっこした世代だよな。と思いを馳せる。このシリーズ全6巻みたいで他も読みたいけど、図書館にない。2018/08/13
みのにゃー
5
どれも面白い。特に『夢幻花伝』は単行本も持っているけど、ぐっときました。木原さんらしい悲恋物。解説もいい。子供は漫画しか読まないかもしれないけど、解説で理解が深まる。2016/07/31